“物見高”の読み方と例文
読み方割合
ものみだか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはいままでに幾度いくたびわたしたことのあるひとで、なんでも小児こどもとき物見高ものみだかいから、そら、ばあさんがころんだ、はないた、といつて五六人ひとだかりのすることがおよところにあれば
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
女中たちは物見高ものみだかいから、たちまち二三人集まって、金魚評定ひょうじょうが始まりました、猫にひっかかれたんだろうというものや、いいえ烏が飛んで来ていたずらをしたのに違いないというもの
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
心不乱しんふらんこめいでいたおかみさんたちまでが、まえかけで、きながら、ぞろぞろつながっててくる有様ありさまは、流石さすが江戸えど物見高ものみだかいと、勤番者きんばんものたまをひっくりかえさずにはおかなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)