“物見車”の読み方と例文
読み方割合
ものみぐるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物見車ものみぐるまところきほどなり。若きも老いも、尼法師、あやしき山賤やまがつまで、(中略)おのおの目押しのごひ、鼻すすりあへる気色ども、げに憂き世のきはめは、今に尽しつる心地ぞする。〔増鏡〕
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見識の高い、美しい貴婦人であると名高い存在になっている御息所の添った斎宮の出発の列をながめようとして物見車ものみぐるまが多く出ている日であった。斎宮は午後四時に宮中へおはいりになった。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)