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厭
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あき
ふりがな文庫
“
厭
(
あき
)” の例文
蓮華寺に詣り、午後
磨針嶺
(
すりばりれい
)
望湖堂に小休す。数日木曾山道の幽邃に
厭
(
あき
)
し故此に
来
(
きたり
)
湖面滔漫を遠望して胸中の
鬱穢
(
うつくわい
)
一時消尽せり。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
(ここで再び四五ニズムの表現を用ふれば。)つまり友情のマンネリズムに
厭
(
あき
)
が来て、皆が恋愛に走り出したためである。
四五ニズム述懐
(新字旧仮名)
/
原民喜
(著)
国子はものに
堪
(
たえ
)
忍ぶの気象とぼし、この分厘にいたく
厭
(
あき
)
たるころとて、前後の
慮
(
おもんばかり
)
なくやめにせばやとひたすら進む。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
尤もその間にも、先刻も申上げました、兄の亡霊に丈けは絶えず悩まされていましたけれど——が、一年という月日は、物事に
厭
(
あき
)
っぽい私には最大限でした。
双生児:――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
けれども、大体に於て、舞台にはもう
厭
(
あき
)
が来ていた。幕の途中でも、双眼鏡で、
彼方
(
あっち
)
を見たり、
此方
(
こっち
)
を見たりしていた。双眼鏡の向う所には芸者が沢山いた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
けれども、大体に於て、舞台にはもう
厭
(
あき
)
が
来
(
き
)
てゐた。
幕
(
まく
)
の
途中
(
とちう
)
でも、双眼鏡で、
彼方
(
あつち
)
を見たり、
此方
(
こつち
)
を見たりしてゐた。双眼鏡の
向
(
むか
)
ふ所には芸者が沢山ゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“厭”の意味
《形容動詞》
(いや)拒否したいと思うこと。不愉快だと思うこと。
(出典:Wiktionary)
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
“厭”を含む語句
禁厭
可厭
厭々
厭悪
厭世
嫌厭
御厭
厭勝
厭気
倦厭
厭離
厭世家
厭忌
見厭
厭倦
厭惡
厭味
厭世的
厭世観
厭応
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