“厭:いや” の例文
“厭:いや”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花43
夏目漱石34
田中貢太郎28
海野十三21
野村胡堂16
“厭:いや”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語34.6%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸32.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自分は五年ぜんの事を書いているのである。十月二十五日の事を書いているのである。いやになって了った。書きたくない。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そんな風に楽しい空想をえがいているときでも、絶えず、先輩達の眼、周囲の口が、想われて、それがなによりいやでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「大病はいが、ちょっとした風邪かぜなどはかえっていやなものですね」といった先生は、苦笑しながら私の顔を見た。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おれは物をぬすまない巾着切きんちゃくきりみたようなものだ、私はこう考えて、自分がいやになる事さえあったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
会話はそれで途切れてしまった。細君はいやな顔をしてそれぎり部屋を出て行った。健三は手を鳴らしてまた細君を呼び戻した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
重湯おもゆでも少し飲んだらいでしょう。いや? でもそう何にも食べなくっちゃ身体からだが疲れるだけだから」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
窮屈でいやだと思いましたが、致し方がありませんから、江戸谷中やなか三崎さんさき下屋敷しもやしきへ引移ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼らは祈った、神様が父のいやな癖をなおしてくださるようにと、メルキオルがふたたび昔のようによい人になるようにと。
しかし心の底では、偶然の機会で自分のひねくれた考えをげなければならないのを、別にいやだとも思ってはいなかった。
実のところ彼は、無信仰な多くの中流人士と同じく、家族の者らが自分に代わって信仰してることをいやには思っていなかった。
「俺はつくづく君が憎くなる! 人がいやだと言うものを無理に飲ませておいて、今更こういうことではもう我慢が、できん!」
葛根湯 (新字新仮名) / 橘外男(著)
きつちやんやおあたりよとこゑをかけるにれはいやだとつて柱際はしらぎはつてるを
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いやだよ、私そんなものなんか買うのは……」お島はそう言って最初それを拒んだが、やっぱり誘惑されずにはいなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
君の赤はだかの神経に接して、二三日、自分に(君にではない)不潔を感じていやな気がしていたという事も申して置きます。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
豐「でもお前がいやだろうと思って、私はお前たゞの病人なら仕方もないけれども、私はんな顔になって居るのだもの」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いや? しょうがありませんね、それじゃご一所いっしょに召しあがれ。貴僧あなた、ごめんこうむりますよ。)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
嫂はそれを下女に悟られるのがいやなんだろう、電灯にうとい不自然な方角へ顔を向けて、わざと入口の方を見なかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「こう苦しくっちゃ、いくら東京に辛防しんぼうしていたって、仕方がないからね。未来のない所に住んでるのは実際いやだよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
排外的に見える藤井は、律義りちぎに叔父の訪問を返そうともしなかったが、そうかと云って彼をいやがる様子も見せなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうか願います。――実にいやになってしまう。君、今考えると田舎の中学の教師の口だって、容易にあるもんじゃないな」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おとよの仕合せだと言っても、おとよがそれを仕合せだと思わないで、たっていやだと言うなら、そりゃしようがないでしょう」
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
僕はただもう、そういう放送によってエーテルの世界が騒々そうぞうしくきまわされることがいやでたまりませんでした。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
もうはなからけむを出すのがいやになつたので、腕組うでぐみをして親爺おやぢかほながめてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
抵抗力のないものに対して、どこまでも、自分等の力を振りまわし、威張り、縮み上らせたがっているらしいのが、いやであった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
写真版で見た時むかつて右手のつたの葉をくはへた女の形をいやだと思つたが実物に対しても同じ感を失はなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
言いわけらしい返事をして、これがこの内へ来てからの、うその衝き始めだと、ふいと思った。そしていやな心持がした。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さてこそ虎松は、捜索上の不運をなげくよりも前に帯刀の辛辣しんらつなる言葉を耳にするのをいやがっていたのであった。
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)
画家えかきさんなんですって……何んだか、あんまり何時いつまでも見ていらっしゃるんで、私、いやになっちゃった……」
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
次ぎのことを申上げるのは、一番いやでございますが、荘田からの最初の申込みを取り継がれた方は、貴君あなたのお父様です。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「安宅さんをお誘いしたら、何だか夕立が来そうだからいやだと云っていましたが、どうも安宅さんの方が当ったようですな……」
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
がとにかく、その仕事がいかにいやなものであろうと、ヘヒトからただ金をもらうよりは、まだそれで金を得る方が気持よかった。
「いやそんなことはけっして、けっして!……それにまた、国を去るんです。いやなことだ。ここで苦しんでるほうがましです。」
やむを得ず訪問する場合には、そのいやな冷淡さが無遠慮に現われたので、人々は気持を害したりあるいは苦笑をもらしたりした。
それはあたかも、自分の病気のことばかりを訴えて、そのいやな笑うべき病状をこまかく語って飽きない、一種の病人に似ている。
そういうような風でいやな中にも楽しい事は沢山あるので、ことにチベット暦の正月元日には随分面白い礼式がございました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
季子はもう十七になつてゐるが、然し戀愛の經驗は一度もした事がないので、さほど羨しいともいやらしいとも思つたことはない。
或夜 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
てば甘露かんろといふけれどれなんぞは一日々々いちにち/\いやことばかりつてやがる
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「剃るなんて云ってゴマカして、指で方々摘まんだりしちゃいやだわよ、ちっとも肌に触らないようにして、剃ってくれなけりゃ」
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彼は一月五円の貸間と一食五十銭の弁当とにしみじみ世の中がいやになると、必ずこの砂の上へグラスゴオのパイプをふかしに来る。
お時儀 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
各師団から選抜された、二千人余りの白襷隊しろだすきたいは、その大なる×××にも、いやでも死ななければならないのだった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
変窟へんくつな僕からいうと、そう混雑ごたごたした所へ二人で押しかけるのは、世話にならないにしても気の毒でいやだった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
津田君が三十匁の出殻でがら浪々なみなみこの安茶碗についでくれた時余は何となくいやな心持がして飲む気がしなくなった。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なあ姉さん、おらが嫁さんだって何だぜ、己が漁に出掛けたあとじゃ、やっぱり、はりものをしてくんねえじゃ己いやだぜ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
低い松や柳の枝ぶりを造って刈り込んであるのやら例の箱庭式はこせついていやなものだが、掃除のよく行き届いていたのは
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
「それはお前の先の亭主はそんなことをいってお前を可愛かわいがったか知れないが、俺はそんなことをいうのはいやだ」
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
勘次かんじには卯平うへいおそろしいよりもそのときではむしいや老爺おやぢつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
仲裁者ちうさいしややはらかにさうしてしかいやといはれぬやうにけてんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自分の寝床へ戻って来ると、息子むすこへ対してしみじみと自責の念がき、千穂子と云う女がいやになって来るのであった。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
くらうちには彼奴あいつの様ないやなものがる。此のうちの者は皆彼奴あいつ餌食ゑじきなんだ。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
西だか東だかあれかこれか、ほしいのかいやなのか、はなはだもつれている処の、こんがらがった意味があるのである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
ウーウーウーという続けさまのは、いやな内にもまだしも穏かな方で、時々、ヒイッと悲鳴を上げる、キャッと叫ぶ、ダァーと云う。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「安宅さんをお誘いしたら、何んだか夕立が来そうだからいやだと云っていましたが、どうも安宅さんの方が当ったようですな……」
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
お前たちが教会にいると、よく村の若者どもが通りすがりに口ぎたなくののしって行くといっては、お前たちがいやがっていた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
身体を箱の中につめられ、穴の底に一人ぽっちにされ、多くのいやな墓の中にほうり出され、そこで祈らせられること……。
兵士らはいやな様子で迎えられたのを気にもかけずに、ふさがってるテーブルへ騒々しくやって行き、人々を押しのけて席を取った。
うへなうあま蜂蜜はちみつ旨過うますぎていやらしく、うてようといふにぶる。
妹の話では、奥さまとの感情の衝突で、たまらなくいやであるらしい容子であったが、この奥様のどこが、そんなに厭なのだろうか。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
併し私は矢つ張り、女の人に相手を申し込む時、鳥渡でもいやな顔をされると、すつかり悄気しよげて了ふのが常だつた。
私の社交ダンス (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
「また切通の堂が来たぞ、いやな堂じゃないか、今日は雨かな、風かな、まさかこんな上天気じょうてんきに雨は降らないだろう」
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
耳たぶがないばかりに、あの田舎町いなかまちおんなは、どのような暗いいやな思いを味わって来たことであろう。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
秀麿は真面目ではあるが、いやがりもしないらしい顔をして、盛んに饒舌しゃべり立てている綾小路の様子を見ている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「満洲か朝鮮? ひどくまた思い切ったもんだね。だって、御前先刻さっき満洲は物騒でいやだって云ったじゃないか」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それじゃ、君は無意味に人の世話になるのがいやなんだろうから、そこのところを有意味にしようじゃないか」と云う。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「判らなければ判らないで、おとなしく見物していらっしゃればいんだけれど……。」と、若いおかみさんもいやに笑いました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「だから、本当にいやさ、若い娘の身で、小説家になるなんぞッて、望む本人も本人なら、よこす親達も親達ですからね」
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
以来私は絵の道具をかついで坂路を登ることを大変いやがるようになった、坂路を見ると目がくらむ心地が今もなおするのである。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
夫が妻に対して随分ずいぶん強い不満をいだくことも有り、妻が夫に対して口惜くやしいいやおもいをすることもある。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
人に逢うのをいやがること、土の中の獣が、日の光を厭がるように恐れて、こそこそと逃げるように引込んでしまいます。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「また始めたい、理窟をいったってはじまらねえ。可いからまあ難有ありがとうと、そういってみねえな、よ、いやならせ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
箱の中に飾っておきます骸骨がいこつに、ぴったり打撞ぶつかったんでございますとさ、いやではござんせんかねえ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
でもわたくしとしては、全然ぜんぜんそうったいやらしい祈願きがんにはかかりわないことにしてります。
一方ではまた捕虜になって餓死したとか、世の中がいやになって断食して死んだとか色々の説があるから本当のことは何だか分らない。
ピタゴラスと豆 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
結婚をするといっぺんにいやになりそうな男だけれども、恋愛をしていると、何かしげきされて清々すがすがしいのだと云うことだ。
恋愛の微醺 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「むりに話さない方がどんなにかよござんすね!」と彼女は言った。「話さなければならないと思うと、いやになってしまいますわ!」
成程なるほど此方こなたつくつたざうは、またゝかう、歩行あるかう、いやなものにはねもせう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ちッ、いやになるねえ――ちょいとお前さん、お起きなさいったら。そんなところに寝て、風邪ひくじゃないか。しようがないねえ」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と泡鳴は反対した。それには、うんといわなかった清子も、稽古けいこを見にいってくると、すっかりいやになって断ってしまった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
わかるのは小野の性格のいやなところが、まるでそこだけつつきだされるように、きわだって現われてきたことであった。
白い道 (新字新仮名) / 徳永直(著)
待合まちあひこといやだとつた心懸こゝろがけなんだから、まあはたからすゝめても
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これが己の求める物に達する真直まっすぐな道を見る事の出来ない時、いや間道かんどうを探し損なった記念品だ。
紙巻烟草に火を附けて見たが、その煙がなんともいえないほどいやになったので、窓から烟草を、遠くへ飛んで行くように投げ棄てた。
(新字新仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
家にいる時は、まだわたしは短い上着を着て、えりのカラーをしていたのだが、実はそれがいやでならなかったのである。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
信州でさなぎを喰う鯉を見た時には、何だかいやな気がしたのであるが、今度は余り意外なので全く驚いてしまった。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
私は今では、正式な結婚でなければいやだの、手玉に取られるだけでは困るのと、もうそんなことを云っている余裕はなくなりました。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それへ出席する義務のあった彼はこの町に住んでいない関係上、いやでも放課後六時半まではこんなところにいるより仕かたはなかった。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし――どうしてだか、またなぜだかは知らないが――猫がはっきり私を好いていることが私をかえっていやがらせ、うるさがらせた。
黒猫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
劇烈げきれつな三面記事を、写真版にして引き伸ばしたような小説を、のべつに五六冊読んだら、全くいやになった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「よろしい。なかなか訳が分っている。妹ながら見上げたもんだ。だから別問題として聞くんだよ。どうだねいやかい」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女のは黒蛇目くろじゃのめであったが、冷たいものを手に持つのがいやだと見えて、彼女はそれを自分のわきに立て掛けておいた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あらいやだ、さあ云えだなんて、そんな権柄けんぺいずくで誰が云うもんですか」と細帯を巻き付けたままどっかと腰をえる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さすがにわしもたびたび人を殺すのはいやだから、なるべく長い間、彼の肉の焼けるにおいを嗅ぎたいと思ったのだよ。
死体蝋燭 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「ああ……私は東京の方へ帰るという気分に成りません。東京へ帰るのは、真実ほんといやで……」曾根は嘆息するように言出した。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「だからわたくし考へるといやになるのよ。わたくしも病気をしたのが、わるいにはわるいけれども」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お勢をするのがいやになってと或時あのときは思いはしたようなものの、考えて見ればそれも可笑おかしい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
銓は初め忍んで黙っているが、のちには「おっさん、いやだ」といって、手を挙げて打つ真似まねをする。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
が、なにがそういう変化を自分の気持に起させたのかちっともわからなかったけれど、もう課せられた労働が大していやではなくなった。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
急に元気いたらいやな気持をおこさせるに違ひないと思つて、起き上りたい身体からだその儘にしてじつとして居ると
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
『榮子はいやな人ね。かあさんは今日けふ鞄を開けたらもう一つ人形があるのだけれど、榮子はいらないこと。』
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「そりゃあ caviarカウィア にする」と、犬塚がいやらしい笑い顔をした。これも局長に聞いた詞であろう。
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私は小児こどもの時だったから、つばきをつけて、こう引返すと、台なしによごすと云っていやがったっけ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
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