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厭
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イト
ふりがな文庫
“
厭
(
イト
)” の例文
もう此頃になると、山は
厭
(
イト
)
はしいほど緑に埋れ、谷は深々と、繁りに隠されてしまふ。
郭公
(
クワツコウ
)
は早く鳴き
嗄
(
カ
)
らし、時鳥が替つて、日も夜も鳴く。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
婦女子、老幼、病人等ハ
可相成
(
アイナルベク
)
ハ、近郷ノ縁類ヘ避難サレタシ。唯、ヤムナキ事情ノ者ト、
倶
(
トモ
)
ニ死ヲ
厭
(
イト
)
ワザル家族ノミハ、今夕七時迄ニ鎮台内ニ引揚ゲラルベシ
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
郎女は侍女にすら、ものを言ふことを
厭
(
イト
)
ふやうになつた。さうして、昼すら何か夢見るやうな目つきして、うつとり
蔀戸
(
シトミド
)
ごしに、西の空を見入つて居るのが、皆の注意をひくほどであつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“厭”の意味
《形容動詞》
(いや)拒否したいと思うこと。不愉快だと思うこと。
(出典:Wiktionary)
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
“厭”を含む語句
禁厭
可厭
厭々
厭悪
厭世
嫌厭
御厭
厭勝
厭気
倦厭
厭離
厭世家
厭忌
見厭
厭倦
厭惡
厭味
厭世的
厭世観
厭応
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