“イト”のいろいろな漢字の書き方と例文

ひらがな：いと

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

可愛（イト）しいおれの名は、さうだ。語り傳へる子があつた筈だ。語り傳へさせる筈の語部（カタリベ）も、出來て居たゞらうに。——なぜか、おれの心は寂しい。空虚な感じが、しく／＼と胸を刺すやうだ。

死者の書 (旧字旧仮名) ／折口信夫(著)

　婦女子、老幼、病人等ハ可相成（アイナルベク）ハ、近郷ノ縁類ヘ避難サレタシ。唯、ヤムナキ事情ノ者ト、倶（トモ）ニ死ヲ厭（イト）ワザル家族ノミハ、今夕七時迄ニ鎮台内ニ引揚ゲラルベシ

日本名婦伝：谷干城夫人 (新字新仮名) ／吉川英治(著)

まづ對馬（ツシマ）一支（イキ）、末廬（マツラ）伊都（イト）までは、しるせる如くにて、たがはざるを、其次に奴國不彌國投馬國などいへるは、漢呉音はさらにもいはず、今の唐音をもてあてゝも、大和への道には

倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) ／白鳥庫吉(著)

検索の候補