“いとひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○そも/\我里わがさとの元日は野も山も田圃たはたさと平一面ひらいちめんの雪にうづまり、春を知るべき庭前ていぜんの梅柳のるゐも、去年雪のふらざる秋の末に雪をいとひて丸太など立て縄縛なはからげあひたるまゝ雪の中にありて元日の春をしらず。
もちなさらうと云思召おぼしめし成んと云ければ重四郎は否々いや/\その樣におなぶり成るゝな我等如き浪人らうにん者誰がむこに取ませう何樣どのやうな所でも先でいれてさへくれれば夫にいとひは御座らぬと云にお勇然樣さやうならば女はどうでもよいと仰しやいますか夫成ば只今一けん御座ります其家は間口まぐち十三間奧行おくゆき二十五間田地は十石三御年貢ごねんぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
○そも/\我里わがさとの元日は野も山も田圃たはたさと平一面ひらいちめんの雪にうづまり、春を知るべき庭前ていぜんの梅柳のるゐも、去年雪のふらざる秋の末に雪をいとひて丸太など立て縄縛なはからげあひたるまゝ雪の中にありて元日の春をしらず。