“蔀戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しとみど46.2%
シトミド30.8%
シトミ23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この家の女部屋は、日あたりに疎い北の屋の西側に小さな蔀戸しとみどがあつて、其をつきあげると、方一間位な牕になるやうに出来てゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、晝すら何か夢見るやうな目つきして、うつとり蔀戸シトミドごしに、西の空を見入つて居るのが、皆の注意をひくほどであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其は、別の何かの爲方シカタで、防ぐ外はなかつた。祭りの夜でなくても、村なかの男は何の憚りなく、垣を踏み越えて處女の蔀戸シトミをほと/\と叩く。石城シキカコうた村には、そんなことは、一切なかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)