“しとみど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シトミド
語句割合
蔀戸85.7%
蔀窓14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒い風が吹き出して簡単な蔀戸しとみどなどはひしひしと折れそうな音をたてているのに紛れて人が忍び寄る音などは姫君の気づくところとなるまいと女房らは思い、静かに薫を導いて行った。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中将に「聞いてみろ」という手まねをする、中将は耳をかしげた。なるほど聞こえる、ちん、ちん……紛れもなく小判の音である、中将はごくりと唾をのんだ、そして蔀戸しとみどへすり寄って中をのぞいた。
目をあげて見る蔀窓しとみどの外には、しとしとと——音がしたたって居るではないか。姫は立って、手ずからすだれをあげて見た。雨。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)