“シトミ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しとみ
語句割合
蔀戸60.0%
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其は、別の何かの為方シカタで、防ぐ外はなかつた。祭りの夜でなくても、村なかの男は何の憚りなく、垣を踏み越えて処女の蔀戸シトミをほと/\と叩く。石城シキを囲うた村には、そんなことは、一切なかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
横佩家の池の面を埋めるほど、珠を捲いたり、解けたりした蓮の葉は、まばらになつて、水の反射がシトミを越して、女部屋まで来るばかりになつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門をめ、本堂のシトミまでも下して、堂内に静坐し、十露盤を控へて、ぱち/\と数をめて行つたさうだ。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)