“したみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下見45.8%
壁板33.3%
8.3%
下検分4.2%
志多見4.2%
釃酒4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お磯の身売りについて、お葉は玉の下見したみに行った。その帰りの船が次郎兵衛と一緒であったので、互いに心安くなった。
砂利と落葉とを踏んで玄関へ来ると、これもまた古ぼけた格子戸かうしどほかは、壁と云はず壁板したみと云はず、ことごとつたに蔽はれてゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二間梯子にけんばしご持出もちだし、萩原の裏窓のしたみへ立て懸け、慄える足を踏締ふみしめながらよう/\登り、手を差伸ばし、お札を剥そうとしても慄えるものだから思うように剥れませんから
残炭のこり下検分したみに廻わった二等機関士のチャプリンひげが、俺の部屋へ転がり込んで来た。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
教員たちは数列に並んで鳴りを静めて謹聴きんちょうしている。志多見したみという所の校長は県の教育界でも有名な老教員だが、銀のような白いひげをなでながら、切口上きりこうじょうで、義務とでも思っているような質問をした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
あめ釃酒したみあぢめて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)