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言
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い
ふりがな文庫
“
言
(
い
)” の例文
と
言
(
い
)
いながら、まさかりをほうり
出
(
だ
)
して、いきなり
熊
(
くま
)
に
組
(
く
)
みつきました。そして
足
(
あし
)
がらをかけて、どしんと
地
(
じ
)
びたに
投
(
な
)
げつけました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
と、
子家鴨達
(
あひるたち
)
は、
今
(
いま
)
まで
卵
(
たまご
)
の
殻
(
から
)
に
住
(
す
)
んでいた
時
(
とき
)
よりも、あたりがぐっとひろびろしているのを
見
(
み
)
て
驚
(
おどろ
)
いて
言
(
い
)
いました。すると
母親
(
ははおや
)
は
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此
(
こ
)
の
按摩
(
あんま
)
杖
(
つゑ
)
を
力
(
ちから
)
に、
川
(
かは
)
べりの
水除
(
みづよ
)
け
堤
(
づゝみ
)
へ
来
(
く
)
ると、
杖
(
つゑ
)
の
先
(
さき
)
へ
両手
(
りやうて
)
をかけて、ズイと
腰
(
こし
)
を
伸
(
の
)
ばし、
耳
(
みゝ
)
欹
(
そばだ
)
てゝ
考
(
かんが
)
えて
居
(
ゐ
)
る
様子
(
やうす
)
、——と
言
(
い
)
ふ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ねえ、」とお
母
(
かあ
)
さんが
言
(
い
)
った。「あの
子
(
こ
)
は
田舎
(
いなか
)
へ
行
(
ゆ
)
きましたの、ミュッテンの
大伯父
(
おおおじ
)
さんのとこへ、
暫
(
しばら
)
く
泊
(
とま
)
って
来
(
く
)
るんですって。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「うん、けれどもカムパネルラなんか
決
(
けっ
)
して
言
(
い
)
わない。カムパネルラはみんながそんなことを
言
(
い
)
うときはきのどくそうにしているよ」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
それが
前
(
まへ
)
に
言
(
い
)
つたように
人間
(
にんげん
)
が
多
(
おほ
)
くなるにつれて
木材
(
もくざい
)
がいよ/\
多
(
おほ
)
く
必要
(
ひつよう
)
となり、どんどん
伐
(
き
)
るため、
村落
(
そんらく
)
に
近
(
ちか
)
い
山
(
やま
)
の
木
(
き
)
はもとより
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
と
言
(
い
)
って、あたりを
見𢌞
(
みまわ
)
した
時
(
とき
)
の
袖子
(
そでこ
)
は
何
(
なに
)
がなしに
悲
(
かな
)
しい
思
(
おも
)
いに
打
(
う
)
たれた。その
悲
(
かな
)
しみは
幼
(
おさな
)
い
日
(
ひ
)
に
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて
行
(
ゆ
)
く
悲
(
かな
)
しみであった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
老人
(
としより
)
に
子供
(
こども
)
だから
馬鹿
(
ばか
)
にして
思
(
おも
)
ふやうには
動
(
うご
)
いて
呉
(
く
)
れぬと
祖母
(
おばあ
)
さんが
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
たつけ、
己
(
お
)
れが
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
し
大人
(
おとな
)
に
成
(
な
)
ると
質屋
(
しちや
)
を
出
(
だ
)
さして
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
言
(
い
)
わば第一期の初等教育で、ここで簡単なる任務を遂行すべく教えられ、一層進歩せる死後の世界の高等教育に対する準備を整える。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
で、
貴方
(
あなた
)
は
好
(
よ
)
い
時代
(
じだい
)
が
來
(
こ
)
やうと
濟
(
すま
)
してもゐられるでせうが、いや、
私
(
わたくし
)
の
言
(
い
)
ふことは
卑
(
いやし
)
いかも
知
(
し
)
れません、
笑止
(
をか
)
しければお
笑
(
わら
)
ひ
下
(
くだ
)
さい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
すると
良人
(
おっと
)
は
私
(
わたくし
)
と
意見
(
いけん
)
が
違
(
ちが
)
いまして、それは
余
(
あま
)
り
面白
(
おもしろ
)
くない、
是非
(
ぜひ
)
『
若月
(
わかつき
)
』にせよと
言
(
い
)
い
張
(
は
)
って、
何
(
なん
)
と
申
(
もう
)
しても
肯
(
き
)
き
入
(
い
)
れないのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ふん、
坊主
(
ばうず
)
か」と
云
(
い
)
つて
閭
(
りよ
)
は
暫
(
しばら
)
く
考
(
かんが
)
へたが、「
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
逢
(
あ
)
つて
見
(
み
)
るから、こゝへ
通
(
とほ
)
せ」と
言
(
い
)
ひ
附
(
つ
)
けた。そして
女房
(
にようばう
)
を
奧
(
おく
)
へ
引
(
ひ
)
つ
込
(
こ
)
ませた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そして二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
(
今日
(
けふ
)
の
所謂
(
いはゆ
)
る
大作
(
たいさく
)
)が
並
(
なら
)
べて
掲
(
かゝ
)
げてある
前
(
まへ
)
は
最
(
もつと
)
も
見物人
(
けんぶつにん
)
が
集
(
たか
)
つて
居
(
ゐ
)
る二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
は
言
(
い
)
はずとも
志村
(
しむら
)
の
作
(
さく
)
と
自分
(
じぶん
)
の
作
(
さく
)
。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
自然
(
しぜん
)
、そこが
麻雀
(
マージヤン
)
の
長所
(
ちやうしよ
)
でもあり
短所
(
たんしよ
)
でもあつて、どつちかと
言
(
い
)
へば
玄人筋
(
くろうとすぢ
)
のガンブラアには
輕蔑
(
けいべつ
)
される
勝負事
(
しようぶごと
)
のやうに
思
(
おも
)
はれる。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『もつと
近
(
ちか
)
うお
寄
(
よ
)
りなさい。それで
檢死
(
けんし
)
の
役目
(
やくめ
)
は
濟
(
す
)
みますか。』と
言
(
い
)
ひ/\、
玄竹
(
げんちく
)
は
腐
(
くさ
)
つた
死體
(
したい
)
を
右
(
みぎ
)
に
左
(
ひだり
)
に、
幾度
(
いくたび
)
もひつくりかへした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
顏中
(
かほぢゅう
)
のどこも/\
釣合
(
つりあひ
)
が
善
(
よ
)
う
取
(
と
)
れて、
何一
(
なにひと
)
つ
不足
(
ふそく
)
はないが、
萬
(
まん
)
一にも、
呑込
(
のみこ
)
めぬ
不審
(
ふしん
)
があったら、
傍註
(
わきちゅう
)
ほどに
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
ふ
眼附
(
めつき
)
を
見
(
み
)
や。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『まァ、
大層
(
たいそう
)
悦
(
よろこ
)
んでること』
愛
(
あい
)
ちやんは
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
つて
猶
(
な
)
ほも
言
(
い
)
ひ
續
(
つゞ
)
けました。『
教
(
をし
)
へて
頂戴
(
てうだい
)
な、ね、
私
(
わたし
)
は
此處
(
こゝ
)
から
何方
(
どつち
)
へ
行
(
い
)
けば
可
(
い
)
いの?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
吸物の
蓋
(
ふた
)
を取ると走りの
松蕈
(
まつたけ
)
で、
芳
(
かう
)
ばしい匂がぷんと鼻に
応
(
こた
)
へる。
給持
(
きうぢ
)
の
役僧
(
やくそう
)
は『
如何
(
どう
)
だ』といつた風に眼で笑つて、
然
(
そ
)
して
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
つた。
茸の香
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
改
(
あらた
)
めて
余
(
よ
)
は
茲
(
こゝ
)
に
言
(
い
)
ふ。
或
(
あ
)
る
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
ての
大怪窟
(
だいくわいくつ
)
が、
學術
(
がくじゆつ
)
の
光
(
ひかり
)
に
如何
(
どう
)
照
(
て
)
らされるであらうか。
深
(
ふか
)
き
興味
(
きようみ
)
を
以
(
もつ
)
て
此大發掘
(
このだいはつくつ
)
を
迎
(
むか
)
へざるを
得
(
え
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
一
緒
(
しよ
)
に
飯
(
めし
)
なぞ
食
(
た
)
べると、
彼
(
かれ
)
はいつでも
心
(
こゝろ
)
の
空虚
(
くうきよ
)
を
訴
(
うつた
)
へるやうな
調子
(
てうし
)
でありながら、さう
言
(
い
)
つて
寂
(
さび
)
しい
顔
(
かほ
)
に
興奮
(
こうふん
)
の
色
(
いろ
)
を
浮
(
うか
)
べてゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
猟人
(
かりうど
)
は
鸚鵡
(
あうむ
)
がゐないので「おまへはどこへいつた」と
言
(
い
)
ひますと、
鸚鵡
(
あうむ
)
は
子供
(
こども
)
のポツケツトの
中
(
なか
)
で「わたしはこ〻にゐる」と
答
(
こた
)
へました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
ハテ、
妙
(
めう
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふ
女
(
をんな
)
だと
私
(
わたくし
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めたが、よく
見
(
み
)
ると、
老女
(
らうぢよ
)
は、
何事
(
なにごと
)
にか
痛
(
いた
)
く
心
(
こゝろ
)
を
惱
(
なや
)
まして
居
(
を
)
る
樣子
(
やうす
)
なので、
私
(
わたくし
)
は
逆
(
さか
)
らはない
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
こいつは
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
いそこないだ。が、ともかく、お
礼
(
れい
)
のつもりで、いいものを
持
(
も
)
つてきましたよ。
旦那
(
だんな
)
は
金魚
(
きんぎょ
)
が
好
(
す
)
きだそうですね。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
今でも
日下
(
くさか
)
の
蓼津
(
たでつ
)
と
言
(
い
)
つております。かくてナガスネ彦と戰われた時に、イツセの命が御手にナガスネ彦の矢の傷をお負いになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
宵を過ぐればこの晩に限り人々決して戸の外に出づることなし。小正月の夜半過ぎは山の神出でて遊ぶと
言
(
い
)
い伝えてあればなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
上
(
あげ
)
られしにぞ私し始め皆々ソレと
言
(
い
)
つて
馳付
(
はせつき
)
候ひしにお
悼
(
いたま
)
しや深
手
(
で
)
何ヶ所も
負
(
おひ
)
給ひ
御養生
(
ごやうじやう
)
叶
(
かな
)
ふべくも候はず其時喜内樣には私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうさ一寸
言
(
い
)
や
豆腐糟
(
きらず
)
のやうなものが一番兩爲さ。うまく煎ればなか/\おいしいものだし、それで御飯には直ぐ響くからね。
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
國民
(
こくみん
)
の
消費節約
(
せうひせつやく
)
の
程度
(
ていど
)
が
此儘
(
このまゝ
)
で
持續
(
ぢぞく
)
すれば、
初
(
はじめ
)
て
日本
(
にほん
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
の
基礎
(
きそ
)
は
安固
(
あんこ
)
なものになる、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つて
宜
(
よ
)
いのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「だまれ。僕なんか殺されて一向さしつかえないとは、何という
言
(
い
)
い
草
(
ぐさ
)
だ。おせっかいにも
程
(
ほど
)
がある、何というあきれた——」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いたずらな魔もの達は、さんざん言いたいことを
言
(
い
)
い
囃
(
はや
)
して、それぞれ皆、温室の蔭と植物の葉の中に、その首を沈めこんだ。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沈痛
(
ちんつう
)
、
悲慘
(
ひさん
)
、
幽悽
(
ゆうせい
)
なる
心理的小説
(
しんりてきせうせつ
)
「
罪
(
つみ
)
と
罰
(
ばつ
)
」は
彼
(
か
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
一大巨人
(
いちだいきよじん
)
(
露西亞
(
ロシア
)
)の
暗黒
(
あんこく
)
なる
社界
(
しやくわい
)
の
側面
(
そくめん
)
を
暴露
(
ばくろ
)
して
餘
(
あま
)
すところなしと
言
(
い
)
ふべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
いや
勿論
(
もちろん
)
、これには
御主
(
おんあるじ
)
の
擁護
(
おうご
)
もあらうて。
自分
(
じぶん
)
の
言
(
い
)
ふことは、
兎角
(
とかく
)
出放題
(
ではうだい
)
になる、
胸一杯
(
むねいつぱい
)
に
悦
(
よろこび
)
があるので、いつも
口
(
くち
)
から
出
(
で
)
まかせを
饒舌
(
しやべ
)
る。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
まづ
書物
(
しよもつ
)
で
言
(
い
)
へば一
度
(
ど
)
教
(
をし
)
へた
處
(
ところ
)
は二
度
(
ど
)
教
(
をし
)
へない、
能
(
よ
)
く
熟讀
(
じゆくどく
)
させて
見
(
み
)
て、どうしても
解
(
わか
)
らなかつたならば、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
教
(
をし
)
へやう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「あなた
方
(
がた
)
は
赤
(
あか
)
ちやんがもうぢき
生
(
うま
)
れるといふのに、
子守歌
(
こもりうた
)
を
習
(
なら
)
ひもしないで、そんな
暢氣
(
のんき
)
なことを
言
(
い
)
つていらつしやる。」
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
綱雄さんが来たらば
言
(
い
)
っつけて上げるからいい。ほんとに憎らしい父様だよ。と光代はいよいよむつかる。いやはや
御機嫌
(
ごきげん
)
を
損
(
そこ
)
ねてしもうた。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
土屋文明氏の万葉集年表に、巻十二(三〇九八)に関する
言
(
い
)
い
伝
(
つたえ
)
を参照し、恋人の
高安王
(
たかやすのおおきみ
)
が伊豫に左遷せられた時の歌だろうかと考えている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
お角はさう
言
(
い
)
つてサメザメと泣くのです。次の間ではあの晩から
風邪
(
かぜ
)
を引いた幸三郎が、弱々しくも
咳
(
せ
)
き込んで居ります。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すなら
御米
(
およね
)
の
寐
(
ね
)
てゐる
今
(
いま
)
である。
今
(
いま
)
ならどんな
氣不味
(
きまづ
)
いことを
双方
(
さうはう
)
で
言
(
い
)
ひ
募
(
つの
)
つたつて、
御米
(
およね
)
の
神經
(
しんけい
)
に
障
(
さは
)
る
氣遣
(
きづかひ
)
はない
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
切言
(
せつげん
)
すれば宇宙の
言
(
い
)
うべからざる一種異様なる力と交わり、時の要求と共に
推移
(
おしうつ
)
り活社会に活動するの人格を
養
(
やしなう
)
を教育の最大目的とせねばならぬ。
教育の最大目的
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
そうして
言
(
い
)
い
訣
(
わけ
)
のように弱々しい微笑をして見せながら、ふいと思い出したように、いくぶん
痩
(
や
)
せの目立つ手で、すこし
縺
(
もつ
)
れた髪を直しはじめた。
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
それをおとよはどうしても、ようございますといわないから、父の
言
(
い
)
い
状
(
じょう
)
が少しも立たない。それが無念で
堪
(
たま
)
らぬのだ。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
では、
如何
(
いか
)
に
讀
(
よ
)
んだらいゝかと
言
(
い
)
へば、これも、
多少
(
たせう
)
人
(
ひと
)
に
依
(
よ
)
つて
違
(
ちが
)
ふかも
知
(
し
)
れないが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、
何者
(
なにもの
)
にも
累
(
わづ
)
らはされずに、
正直
(
しやうぢき
)
な
態度
(
たいど
)
で
讀
(
よ
)
むがいゝ。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
子
(
し
)
の
言
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
は
其人
(
そのひと
)
と
骨
(
ほね
)
と
皆
(
みな
)
已
(
すで
)
に
朽
(
く
)
ちたり、
獨
(
ひと
)
り
其言
(
そのげん
)
在
(
あ
)
る
耳
(
のみ
)
。
且
(
か
)
つ
君子
(
くんし
)
は、
其時
(
そのとき
)
を
得
(
う
)
れば
則
(
すなは
)
ち
(二)
駕
(
が
)
し、
其時
(
そのとき
)
を
得
(
え
)
ざれば
則
(
すなは
)
ち
(三)
蓬累
(
ほうるゐ
)
して
行
(
さ
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
即
(
すなは
)
ち
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
ふばけものは、
餘程
(
よほど
)
範圍
(
はんゐ
)
の
廣
(
ひろ
)
い
解釋
(
かいしやく
)
であつて、
世間
(
せけん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
化物
(
ばけもの
)
は一の
分科
(
ぶんくわ
)
に
過
(
す
)
ぎない
事
(
こと
)
となるのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
〔評〕南洲人に
接
(
せつ
)
して、
妄
(
みだり
)
に
語
(
ご
)
を
交
(
まじ
)
へず、人之を
憚
(
はゞか
)
る。然れども其の人を知るに及んでは、則ち心を
傾
(
かたむ
)
けて之を
援
(
たす
)
く。其人に非ざれば則ち
終身
(
しゆうしん
)
言
(
い
)
はず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
多分
(
たぶん
)
、
口
(
くち
)
まねが
拙手
(
へた
)
なので、だらうとおもひまして、それからと
言
(
い
)
ふものは
滅茶苦茶
(
めちやくちや
)
にしやべり
續
(
つゞ
)
けました。
叱
(
しか
)
られれば
叱
(
しか
)
られるほどしやべりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
君
(
きみ
)
の
嫌
(
きらひ
)
だつた
犬
(
いぬ
)
は
寢室
(
しんしつ
)
には
入
(
い
)
れないで
置
(
お
)
くから。
犬
(
いぬ
)
と
言
(
い
)
へば
君
(
きみ
)
は、
犬好
(
いぬず
)
きの
坊
(
ぼつ
)
ちやんの
名前
(
なまへ
)
に
僕
(
ぼく
)
の
名
(
な
)
を
使
(
つか
)
つたね。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
「あつちと
同
(
おな
)
じでいゝのよ。お
願
(
ねが
)
ひするわ。
宿賃
(
やどちん
)
だけ
余計
(
よけい
)
になるけど。」と
言
(
い
)
ひながら、
道子
(
みちこ
)
は
一歩一歩
(
ひとあしひとあし
)
男
(
をとこ
)
を
橋向
(
はしむかう
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へと
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
かうとする。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
あなたが(このあなたがは、とても
字
(
じ
)
では
表
(
あら
)
はせないけれど、
語氣
(
ごき
)
を
強
(
つよ
)
めて
言
(
い
)
つているのですよ)
兎角
(
とかく
)
まあちやんの
聲
(
こゑ
)
に
母親
(
はゝおや
)
らしい
注意
(
ちうい
)
をひかれがちなのを
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
我
(
わが
)
國民
(
こくみん
)
今後
(
こんご
)
の
責任
(
せきにん
)
は
益
(
ます/\
)
重大
(
ぢうだい
)
ならんとするの
時
(
とき
)
、
活動
(
くわつどう
)
の
根本機關
(
こんぽんきくわん
)
とも
言
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
身體
(
しんたい
)
の
攝養
(
せつやう
)
には
尤
(
もつと
)
も
注意
(
ちゆうい
)
を
要
(
えう
)
す。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“言”を含む語句
戯言
言出
無言
言語
祝言
囈言
虚言
宣言
言葉
伝言
言上
嘘言
寡言
狂言
方言
言付
言伝
譫言
言問
言立
...