“長所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいところ20.0%
ちやうしよ20.0%
ちょうしょ20.0%
とりえ20.0%
とりゑ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その音も善平の耳にさわりて、ましき顔も少し打ち曇りしが、それはどんな人であっても探せばあらはきっと出る、長所いいところを取り合ってお互いに面白く楽しむのが交際というものだ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
自然しぜん、そこが麻雀マージヤン長所ちやうしよでもあり短所たんしよでもあつて、どつちかとへば玄人筋くろうとすぢのガンブラアには輕蔑けいべつされる勝負事しようぶごとのやうにおもはれる。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「あなたの長所ちょうしょよ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
気立てが優しいのと、起居たちいがしとやかなのと、物質上の欲望が少いのと、ただそれだけがこの女の長所とりえだということが、いよいよ明らかになって来た。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
が、どつちかとへば、愛嬌あいけうもある、く、趣味しゆみわたし莫迦ばかにするほどでもない。これ長所とりゑ面白味おもしろみもないが、気質きしつ如何いかにもまる出来できてゐる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)