もう)” の例文
もしまよいを執りてかえらず、小勝をたのみ、大義を忘れ、寡を以て衆に抗し、す可からざるの悖事はいじ僥倖ぎょうこうするをあえてしたまわば、臣大王の為にもうすべきところを知らざるなり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この時、幕府、夷書を下して言路を開く。余、同志と議し、いやしくも二、三の名侯心をかなえ力をあわせ、正義を発し俗説を排するもの有らば、則ち天下の論定まらんと。しばしばこれを政府にもうす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
『日本紀』二四に、皇極こうぎょく天皇四年四月、〈高麗こまの学僧らもうさく
崩を聞いて諸王は京に入らんとし、燕王はまさ淮安わいあんに至らんとせるに当りて、斉泰せいたいは帝にもうし、人をしてちょくもたらして国にかえらしめぬ。燕王をはじめとして諸王は皆よろこばず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
高麗こまの学僧らもうさく