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言
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もの
ふりがな文庫
“
言
(
もの
)” の例文
二人のお婆さんはそれまで何一つ
言
(
もの
)
をいうでなかった。だが、温かな親しさと、幼ない桃色の上気と、軽るい好奇心と何かの反射的亢奮とが彼女たちに見えた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
拔放し喜内が寢たる上に
打跨
(
うちまたが
)
り
言
(
もの
)
をも云ず
柄
(
つか
)
も
徹
(
とほ
)
れと
咽喉
(
のどもと
)
を
刺貫
(
さしとほ
)
せば喜内はアツと聲を立しが元來物に動ぜぬ人なれば心を鎭めて考ふるに
咽
(
のど
)
に貫きし刀の刄右の方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
君は安らかに
言
(
もの
)
をいふ、それもよい。なだらかに説く、それもよい。然し兎もすると、今の君の言葉は流れ過ぎる。詩が散文でない限りより一層のリズムの純化を私は君に欲する。切に切に祈る。
愛の詩集:03 愛の詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
玉枝さんの
言
(
もの
)
を云ふことは誠に珍らしいことであつた。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
「何ですね。もっと静かに
言
(
もの
)
をお言いなさいな」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
思い出は
言
(
もの
)
もなく私のまえに
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
上て引せけるに曲者は
爰
(
こゝ
)
ぞと思ひ
滑々
(
ずる/\
)
と引出す處を半四郎は
寢返
(
ねがへ
)
りをする體にて曲者の
首
(
くび
)
を
股間
(
またぐら
)
へ
挾
(
はさ
)
み足を
緘
(
から
)
みて
締付
(
しめつけ
)
けるに
大力
(
だいりき
)
無雙
(
ぶさう
)
の後藤に
締
(
しめ
)
付られて曲者は
言
(
もの
)
を云事も
叶
(
かな
)
はず
只
(
たゞ
)
眼
(
め
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
君は安らかに
言
(
もの
)
をいふ、それもよい。なだらかに説く、それもよい。然し兎もすると、今の君の言葉は流れ過ぎる。詩が散文でない限りより一層のリズムの純化を私は君に欲する。切に切に祈る。
愛の詩集:02 愛の詩集のはじめに
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この安はよう
言
(
もの
)
を
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
言
(
もの
)
いはず群れゐ木を挽く毛ごろもの
褐
(
くり
)
の頭巾の日の光はや
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
竹煮草ふふめば
恋
(
こほ
)
し我と子とほのけく
言
(
もの
)
を云ひつつ通る
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
さあれ今
言
(
もの
)
いはぬ
獣
(
けもの
)
忍びやかに
蹤
(
つ
)
きぞ
来
(
き
)
ぬる。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
足音
(
あのと
)
のす、
言
(
もの
)
いはぬ
獣
(
けもの
)
忍
(
しの
)
びかにひき
帰
(
かへ
)
すらし。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
に
言
(
もの
)
もなき
修道女
(
しうだうめ
)
の長き
一列
(
ひとつら
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言
(
もの
)
いはず、かうべもあげず
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“言”を含む語句
戯言
言出
無言
言語
祝言
囈言
虚言
宣言
言葉
伝言
言上
嘘言
寡言
狂言
方言
言付
言伝
譫言
言問
言立
...