“のたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
76.1%
15.2%
6.5%
宣給2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「天子、今ご気息も危うし。枕頭ちんとうに公を召して、漢室の後事を託せんとのたまわる。いそぎ参内あるべし」と、うやうやしくいった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴人又のたまはく、絶えて八六紹巴ぜうは説話ものがたりを聞かず、召せと、八七の給ふに、呼びつぐやうなりしが、八八我がうずすまりしうしろの方より、八九大いなる法師の、おもて九〇うちひらめきて
是を以て君のたまふときは臣承はり、上行ふときは下なびく。故に詔を承はりては必ず慎め、謹まずんばおのづからに敗れなむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
父母の御身を愛し給ふ心のまことの深さをば、おん身は未だ全く知り給はぬごとし。われ。そは宣給のたまふまでもなし。わが今日あるは皆御家の賜なり。
殊に母上の我に對しておん身を譽め給ふ御詞をば、おん身に聞せまほしきやうなり。師の尼君の宣給のたまふに、おほよそ人と生れて過失なきものあらじとぞ。