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のたま
延陵の
季子、その長子を
葬りて、『骨肉は上に帰復す
命なり。魂気の若きは、すなわち
之かざるなし、
之かざるなし』と
曰いし、
云云
貴人又
曰はく、絶えて
八六紹巴が
説話を聞かず、召せと、
八七の給ふに、呼びつぐやうなりしが、
八八我が
跪りし
背の方より、
八九大いなる法師の、
面九〇うちひらめきて
夕に床に
就かんとする時、三人の天使わが床に
寝みいたり。一人は
裾に二人は
枕辺にありて、中央に聖母マリアありぬ。マリアわれに
曰いけるは、
寝ねよ、ためろうなかれと。
天下の
民寒き者多し独り
温煖ならんやと
曰いし。
宋の太祖が
大度を慕い。
普く慈善を施せしも。始め蛍の
資本より。炭も
焼べき
大竈と成りし始末の
満尾迄。御覧を
冀うと
言よしの。
よし
人目には
戀とも
見よ
我が
心狂はねばと
燈下に
對坐て、
成るまじき
戀に
思ひを
聞く
苦るしさ、
敏はじめよりの一
念を
語り、
切めてはあはれと
曰へと
恨むに、
勿体なきことヽて
令孃も
泣き
姉たちの
難義が
見ゆる
樣なれば、
今しばらく
止まりてと、
母君は
物やはらかに
曰ひたれど、お
許しの
出しに
甲斐なく、
夫々に
支度して
老實の
侍女を
撰らみ、
出立は
何日々々と
内々に
取きめけるを