“子曰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しのたまわ33.3%
しのたま22.2%
しのたまわく22.2%
しのたまは11.1%
シノタマワ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ね、親分、そう聞くと思い当るでしょう。子供は嫌いだからといって、寺子てらこは皆んな断ってしまった癖に、夜は大の男を四五人も集めて“子曰しのたまわく”の素読の稽古けいこだ」
子曰しのたまわく君子は器ならずというんでございましょう、子曰わくは結構でございますね、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わずとありましたな
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
貞固さだかたは謹んでいていた。そして抽斎が「子曰しのたまわく噫斗筲之人ああとしょうのひと何足算也なんぞかぞうるにたらん」に説きいたったとき、貞固の目はかがやいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ね、親分、さう聞くと思ひ當るでせう。子供は嫌ひだからと言つて、寺子てらこは皆な斷わつてしまつた癖に、夜は大の男を四五人も集めて“子曰しのたまはく”の素讀の稽古だ」
いまさら、論語でもあるめえに、子曰シノタマワクなんて寝言をおさらいして、どうする気だい。自体、孔子こうしなんて野郎は、正直者を食いものにする大嘘つきのいかさま師だ。何より証拠は、世の中を見ろ。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)