子曰しのたまわく)” の例文
貞固さだかたは謹んでいていた。そして抽斎が「子曰しのたまわく噫斗筲之人ああとしょうのひと何足算也なんぞかぞうるにたらん」に説きいたったとき、貞固の目はかがやいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「へへへへ、せんの縁日の晩のは、全くこっちが悪かったんでさ。落度はあったって口惜くやしいにゃ口惜いでしょう、先生、子曰しのたまわくはよして聞いて下さい、うございますか。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)