宣給のたま)” の例文
父母の御身を愛し給ふ心のまことの深さをば、おん身は未だ全く知り給はぬごとし。われ。そは宣給のたまふまでもなし。わが今日あるは皆御家の賜なり。
殊に母上の我に對しておん身を譽め給ふ御詞をば、おん身に聞せまほしきやうなり。師の尼君の宣給のたまふに、おほよそ人と生れて過失なきものあらじとぞ。
明日あすはアマルフイイに往きて、それよりカプリに𢌞りて還らんとなり。公子の宣給のたまふやう。拿破里に還らば、留まることは一日にして羅馬へ立たんとぞ思ふ。