“言(イ)” の例文
さう云ふ話に這入らない中に、春の初めの此「言(イ)ひ立(タ)て」も、めでたく申しをさめねばならなくなつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
的(マト)言(イ)イアテルヨリハ、ワガ思念開陳(シネンカイチン)ノ体系(タイケイ)、筋(スジ)ミチ立(タ)チテ在(ア)リ、アラワナル矛盾(ムジュン)モナシ、一応(イチオウ)ノ首肯(シュコウ)ニ価(アタイ)スレバ、我事(ワガコト)オワレリ、白扇(ハクセン)サットヒライテ、スネノ蚊(カ)、追(オ)イ払(ハラ)ウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
自省(ジセイ)直(ナオ)ケレバ千万人(センマンニン)ト言(イ)エドモ、——イヤ、握手(アクシュ)ハマダマダ、ソノ楯(タテ)ノウラノ言葉(コトバ)ヲコソ、「自省(ジセイ)直(ナオ)カラザレバ、乞食(コジキ)ト会(ア)ッテモ、赤面狼狽(セキメンロウバイ)、被告(ヒコク)、罪人(ザイニン)、酒屋(サカヤ)ニ飛(ト)ビ込(コ)ム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
唯大倭宮廷に古くあつた鎮魂術(タマフリ)の形式上の制約に入つて、舞踏を主として、反閇の効果を挙げようとしたのが、かぐらであり、「言(イ)ひ立(タ)て」によつて、精霊を屈服させようとする事と
石坂氏(イシザカシ)ハダメナ作家(サッカ)デアル。葛西善蔵先生(カサイゼンゾウセンセイ)ハ、旦那芸(ダンナゲイ)ト言(イ)ウテ深(フカ)ク苦慮(クリョ)シテ居(イ)マシタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
爽快(サワサワ)に汝(ナ)が言(イ)へせこそ、うちわたすやがはえなす、来入(キイ)り参来(マヰク)れ
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)