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言
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ご
ふりがな文庫
“
言
(
ご
)” の例文
そう独り
言
(
ご
)
ちたとき、彼は立ちすくんだ。浪路のかくれ家の入口の戸が開く音がして、二ツの人影が、黒く、闇の中にあらわれたのだった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
また独り
言
(
ご
)
ちながら御廐橋の四つ角を左に、新堀渡って、むなしく見世物小屋の雨に煙っている佐竹ッ原を横目に、トコトコと圓朝は歩いた。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
と
独
(
ひと
)
り
言
(
ご
)
った。スルト中村は背を円くし
頭
(
かしら
)
を低くして近々と若崎に向い、声も優しく細くして
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「よし。あいつらのあとをおれがまたつけて行ってやろう。」そしてそちらへ向かって彼は
大股
(
おおまた
)
に歩き出した。「降誕祭へはおれは行くまい。」と彼はまたひとり
言
(
ご
)
った。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
...
不逞
(
ふてい
)
な奴らではあるが、その点は実に感心ですよ」彼はこの時ふと柱時計を見て独り
言
(
ご
)
ちた。「ところでもう四時間になる。至急報でやったんだから返事は来そうなもんだが」
鉄の規律
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
▼ もっと見る
「とても駄目だ。」と独り
言
(
ご
)
ちながら、唐紙を開けてひよろ/\と縁側へ出て来た。
父を売る子
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「このまんま死んで行ったら、さぞ好い気持ちだろうな。」彼はふとそんな事を考えた。「しかし、お前はもっと生きなければならんぞ」と彼は半ば自分をいたわるように
独
(
ひと
)
り
言
(
ご
)
ちた。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
感激で満身を慄わせながら小圓太は、四谷から振出しの神田三河町の千代鶴という寄席まで独り
言
(
ご
)
ちながら歩いていった。どこをどうどんな風に歩いていったか分らなかった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「降誕祭へは俺は行くまい。」と彼は又
独
(
ひと
)
り
言
(
ご
)
つた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
と、大胆不敵な、この女装の剣者は、独り
言
(
ご
)
つ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“言”を含む語句
戯言
言出
無言
言語
祝言
囈言
虚言
宣言
言葉
伝言
言上
嘘言
寡言
狂言
方言
言付
言伝
譫言
言問
言立
...