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表面
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おもてむき
ふりがな文庫
“
表面
(
おもてむき
)” の例文
亡き父の
訓
(
いまし
)
めで、お露との恋は避けてはいたが、それはただ
表面
(
おもてむき
)
だけで、彼の内心は昔と変らず彼女恋しさに充ち充ちていた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかし今度のは——こう謂っちゃ
陋
(
さも
)
しい様ですが——礼金が欲しさに働きましたので、
表面
(
おもてむき
)
はともかく、謂わば貴下に雇われたも
同
(
おなじ
)
でございます。
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
往
(
い
)
んで下さい、
阿呆
(
あほう
)
な事を、人情じゃから
愚僧
(
わし
)
は許すが
表面
(
おもてむき
)
になれば只は許さんぜ、何処までも届け出ますじゃ、出家という者はな、お前なぞは分らんから云って聞かすが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何さ、内々はどうでもいいが、
表面
(
おもてむき
)
の所をよく注意しなけりゃいけんぜ。
姑御
(
しゅうとご
)
にはなれなれしくさ、なるたけ近くして、婿殿にゃ姑の前で毒にならんくらいの
小悪口
(
わるくち
)
もつくくらいでなけりゃならぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
が、これは
表面
(
おもてむき
)
で、お色と別れた寂しさを、まぎらそうというのが真相であった。途中で悠々一泊し、その翌日三崎へ着いた。半漁半農の三崎の宿は、人情も厚ければ風景もよかった。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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表面
(
おもてむき
)
は夫婦と云ってはいるが、体は他人の間柄であった。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“表面”の解説
表面(ひょうめん、en: surface)は、
物体の内部と外部との境界をなす面。
表裏がある物体について、表側の面。
(出典:Wikipedia)
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“表面”で始まる語句
表面採集
表面近