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『労働者の居ない船』
ふりがな文庫
『
労働者の居ない船
(
ろうどうしゃのいないふね
)
』
こう云う船だった。 北海道から、横浜へ向って航行する時は、金華山の燈台は、どうしたって右舷に見なければならない。 第三金時丸——強そうな名前だ——は、三十分前に、金華山の燈台を右に見て通った。 海は中どころだった。凪いでると云うんでもないし …
著者
葉山嘉樹
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「解放」1926(大正15)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
表面
(
うわつら
)
舵手
(
コーターマスター
)
北東
(
ノースイースト
)
南西
(
サウスウエスト
)
全
(
まる
)
司厨
(
コック
)
天陽
(
てんと
)
媾曳
(
あいびき
)
打
(
ぶ
)
暴化
(
しけ
)
生贄
(
いけにえ
)
睫毛
(
まつげ
)
莟
(
つぼみ
)
蝸牛
(
かたつむり
)
鰌
(
どじょう
)