“オモテ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:おもて
語句割合
56.3%
18.8%
表面18.8%
讃美点6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フタツマナコシュトイテ。鏡ノオモテソソゲルガゴトク。上下ウエシタ歯クイチゴウテ。口脇クチワキ耳ノ根マデ広クケ。マユウルシニテ百入塗モモシオヌリタルゴトクニシテ。額ヲ隠シ。振分髪フリワケガミノ中ヨリ。五寸計ゴスンバカリナルコウシノ角。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「やあれ暑ッ。——オモテの掛軸を好い加減に換へとけよ。何時も俺が言はないとしないが。」
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
兄公殿アニキドノがあゝして、此先何年、難波にゐても、太宰府に居ると言ふが表面オモテだから、氏の祭りは、枚岡・春日と、二處に二度づゝ、其外、マハり年には
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大阪芝居は、芸容を讃美点オモテとして、それ以外の芸の諸面には大した価値を置いて来なかつたし、其だけに、内容の空疎な押出しだけの立派な役者が、輩出したと思はれて来てゐる。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)