ヅラ)” の例文
大風をつき拔く樣な鋭聲トゴエが、野ヅラに傳はる。萬法藏院は、實にセキとして居た。山風は物忘れした樣に、鎭まつて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
寒々と 睡り眼に並び立つ馬は 起き居りて、鼻ヅラをよす
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
顔までが平凡人になつて見え、赤ヅラ生締の首が、何んだか不釣りあひに感ぜられた。かう言ふ時代物に、自然主義式な描写を心ゆくまゝに行はうとするのは、明らかに誤算である。
芸の有為転変相 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
高原の野ヅラの薄 風ふきてなびく穂中の なでしこの花
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)