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面
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かほ
ふりがな文庫
“
面
(
かほ
)” の例文
「ぢや、
姉
(
ねい
)
さんは
何方
(
どちら
)
が
好
(
すき
)
だと
仰
(
おつ
)
しやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、
面
(
かほ
)
顰
(
しか
)
めて
促
(
うな
)
がすを、姉は空の
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
眺
(
なが
)
めやりつゝ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
この行甚だ楽しからず、蒼海約して未だ来らず、老侠客の
面
(
かほ
)
未だ
見
(
みえ
)
ず、
加
(
くはふ
)
るに魚なく肉なく、徒らに浴室内に老女の
喧囂
(
けんがう
)
を聞くのみ。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
娘は煉瓦積む手を
止
(
と
)
めて、男の
面
(
かほ
)
を
瞥
(
ぢろり
)
と見た。もう眼には泪を一杯溜めて居たが、それでも男の跡に
随
(
つ
)
いて行つて
了
(
しま
)
つた。惚れてゐるのだ。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
面
(
かほ
)
は汚れて
衣服
(
きもの
)
は垢づき破れたる見るから厭気のぞつとたつ程な様子に、流石呆れて挨拶さへどぎまぎせしまゝ急には出ず。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ロミオ
此
(
この
)
賤
(
いや
)
しい
手
(
て
)
で
尊
(
たふと
)
い
御堂
(
みだう
)
を
汚
(
けが
)
したを
罪
(
つみ
)
とあらば、
面
(
かほ
)
を
赧
(
あか
)
うした
二人
(
ふたり
)
の
巡禮
(
じゅんれい
)
、
此
(
この
)
唇
(
くちびる
)
めの
接觸
(
キッス
)
を
以
(
もっ
)
て、
粗
(
あら
)
い
手
(
て
)
の
穢
(
よご
)
した
痕
(
あと
)
を
滑
(
なめら
)
かに
淨
(
きよ
)
めませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
はお
若
(
わか
)
い
衆
(
しう
)
不了簡
(
ふれうけん
)
死ぬは
何時
(
いつ
)
でも易い事
先々
(
まづ/\
)
此方
(
こなた
)
へ
來
(
こ
)
られよと云ふ
面
(
かほ
)
見
(
み
)
れば吉原の
幇間
(
たいこ
)
五八なれば吉之助は
尚々
(
なほ/\
)
面目なく又もや身を
投
(
なげ
)
んとせしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
瑠璃子の土のやうに蒼い
面
(
かほ
)
の筋肉が、かすかに、動いたやうに思つた。美奈子の声が漸く聞えたのである。美奈子は、三度目に力を籠めて叫んだ。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
人の
面
(
かほ
)
をぢろ/\視て「支那人が通る」は無礼に相違ないが、まづ悪口の部には入れない。が中には図星日本人と
看
(
み
)
て
取
(
とつ
)
て、ヤポーシカが通るといふ。
露都雑記
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
何時もにたにた笑ひかけるのを、知らん
面
(
かほ
)
して
通過
(
とほりすぎ
)
るのであつたが、三田はその日思ひ切つて此方から聲をかけた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
我はうちまもりつゝ彼等のなかをゆき、一の黄なる嚢の上に獅子の
面
(
かほ
)
と
姿態
(
みぶり
)
とをあらはせる
空色
(
そらいろ
)
をみき 五八—六〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
面
(
かほ
)
にひやひやと物のこぼるるを、雨や漏りぬるかと見れば、屋根は風にまくられてあれば、
一一三
有明月のしらみて残りたるも見ゆ。家は
扉
(
と
)
もあるやなし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
私の直ぐ上は銀さんといふ兄貴で、この銀さんが
洗手盥
(
てうづだらひ
)
を使つた後では私は
面
(
かほ
)
も洗へませんでした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其
(
それ
)
は、
其處
(
そこ
)
に、
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
をする
按摩
(
あんま
)
の
背後
(
うしろ
)
に
跪
(
つ
)
い
居
(
ゐ
)
て、
折
(
をり
)
から
面
(
かほ
)
を
背
(
そむ
)
けた
婦
(
をんな
)
が、
衣服
(
きもの
)
も、
帶
(
おび
)
も、まさしく、
歴然
(
あり/\
)
と、
其
(
そ
)
の
言葉通
(
ことばどほ
)
りに
目
(
め
)
に
映
(
うつ
)
つたためばかりではない。——
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
碎けよと握り詰めたる
柄
(
つか
)
も氣も
何時
(
いつ
)
しか
緩
(
ゆる
)
みて、
臥蠶
(
ぐわさん
)
の
太眉
(
ふとまゆ
)
閃々と動きて、覺えず『あゝ』と
太息
(
といき
)
つけば、霞む刀に心も曇り、
映
(
うつ
)
るは
我
(
わが
)
面
(
かほ
)
ならで、烟の如き横笛が舞姿。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
『
日出雄
(
ひでを
)
や、お
前
(
まへ
)
は
今
(
いま
)
此
(
この
)
災難
(
さいなん
)
に
遭
(
あ
)
つても、ネープルスで
袂別
(
わかれ
)
の
時
(
とき
)
に
父君
(
おとつさん
)
の
仰
(
お
)
つしやつたお
言葉
(
ことば
)
を
忘
(
わす
)
れはしますまいねえ。』と
言
(
い
)
へば、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
此時
(
このとき
)
凛乎
(
りんこ
)
たる
面
(
かほ
)
を
擧
(
あ
)
げ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
知
(
し
)
らぬことゝて
取乱
(
とりみだ
)
せし
姿
(
すがた
)
見
(
み
)
られしか、
見
(
み
)
られしに
相違
(
さうゐ
)
なしと、
面
(
かほ
)
俄
(
にわか
)
にあつくなりて、
夢現
(
ゆめうつゝ
)
うつむけば、
細
(
ほそ
)
く
清
(
きよ
)
しき
男
(
をとこ
)
の
聲
(
こゑ
)
に、これは
其方
(
そなた
)
さまのにや
返上
(
へんじやう
)
せんお
受取
(
うけとり
)
なされよと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかも年
弱
(
わか
)
く、月の光を受けて
面
(
かほ
)
の色凄きまで蒼白く
美
(
うるは
)
しきが一歩二歩歩み出たり。
野路の菊
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
旅にして
春塵
(
しゆんぢん
)
しげししばしばも熱きしぼりに
面
(
かほ
)
をあてつつ (二首汽車の中にて)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かういつて答へた黄筌の
面
(
かほ
)
には、そんな小供
騙
(
だま
)
しのから騒ぎなどには頓着しない、真の藝術家にのみ見られる物静かな誇りがかがやいてゐたといふことだが、私は今水仙の純白な花びらに
水仙の幻想
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
覆面
(
ふくめん
)
を着けたる形と見ゆる土偶五六個有り。覆面は
皆
(
みな
)
面
(
かほ
)
の
全部
(
ぜんぶ
)
を覆ふ假面形のものにして、
粗布
(
そふ
)
を以て
作
(
つく
)
られたるが如し。製作の精なる方より
始
(
はじ
)
めて是等土偶の出所及び
所在
(
しよざい
)
を
列記
(
れつき
)
すれば次の如し。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
勝の知らない会社側と見える男が栄一の
面
(
かほ
)
を穴のあく程見て居る。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
若草
(
わかくさ
)
を
薙
(
な
)
いで
來
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
が、
得
(
え
)
ならぬ
春
(
はる
)
の
香
(
か
)
を
送
(
おく
)
つて
面
(
かほ
)
を
掠
(
かす
)
める。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
上気せる美くしき梅子のあどけなき
面
(
かほ
)
を銀子は女ながらに
惚
(
ほ
)
れ
惚
(
ぼ
)
れと眺め「私が悪るかつたの、梅子さん、
何卒
(
どうぞ
)
聴かして下ださいな」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
見て清三郎に
頼
(
たの
)
みし事
手筈
(
てはず
)
違
(
ちが
)
ひたりと思ひ又々
玄柳方
(
げんりうかた
)
へ行きて
相談
(
さうだん
)
すべしと
其翌日
(
そのよくじつ
)
三人玄柳方へぞ
到
(
いた
)
りける
斯
(
かく
)
て又清三郎は四日市にて長助に
十分
(
したゝか
)
打
(
うた
)
れ
面
(
かほ
)
に
疵
(
きず
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ヂュリ
眞
(
ほん
)
の
事
(
こと
)
は
讒訴
(
ざんそ
)
とは
言
(
い
)
はれぬ、ましてこれは
後言
(
かげごと
)
ではない、
直
(
ぢか
)
に
面
(
かほ
)
に
對
(
むか
)
うて
言
(
い
)
うてゐるのぢゃもの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
と数名の大学生が人浪を押分けつゝ余等の側を通りぬけんとして、無作法に余等の
面
(
かほ
)
を眺めて、「異人馬鹿!」と叫んだ、其処らの者一同之に声を合せて
動揺
(
どよ
)
めく。
露都雑記
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
だん/\蝋色に、白んで行く、不幸な青年の
面
(
かほ
)
をぢつと見詰めてゐると、信一郎の心も、青年の不慮の横死を悼む心で一杯になつて、ほた/\と、涙が流れて止まらなかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
誰憚らぬ高調子だが、その實ひどいはにかみやで、羞しがる度に
白晳
(
はくせき
)
の
面
(
かほ
)
が眞赤になる。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
すると出会ひがしらにばつたりとまた
先刻
(
さつき
)
の紳士に
面
(
かほ
)
を合はせた。紳士は
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
時
(
とき
)
に、
廊下口
(
らうかぐち
)
から、
扉
(
とびら
)
の
透間
(
すきま
)
から、
差覗
(
さしのぞ
)
いて、
笑
(
わら
)
ふが
如
(
ごと
)
く、
顰
(
しか
)
むが
如
(
ごと
)
く、ニタリ、ニガリと
行
(
や
)
つて、
彼方此方
(
あちこち
)
に、ぬれ/\と
青
(
あを
)
いのは
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
面
(
かほ
)
である。
面
(
かほ
)
でない
燐火
(
おにび
)
である。いや
燈籠
(
とうろう
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手を
面
(
かほ
)
に涙もろなるこの
爺
(
をぢ
)
さ父なるならしとみに老いにけり (奥田老)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と男の
面
(
かほ
)
をそつとながめて、ほろりとした。年の二十三か四でもあろう。
頭髪
(
かみ
)
の
銀杏返
(
いてふがえし
)
とうに結つて、メレンスと繻子の昼夜帯の、だらり、しつかけに、見たところ、まだ初々しい世話女房であつた。
もつれ糸
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
随分不器量な
娘
(
こ
)
だつたが、ミハイロは女に掛けては贅沢でないから、
此娘
(
このこ
)
が道具を持つて
側
(
そば
)
へ来た時から
全然
(
すつかり
)
気に入つて
了
(
しま
)
つて、頭巾の蔭から
瞥
(
ぢろり
)
と
面
(
かほ
)
を見られた時には、何だか
恍然
(
ぼつ
)
となつた……はて
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
家貧しければ身には
一五三
麻衣
(
あさごろも
)
に
青衿
(
あをえり
)
つけて、髪だも
梳
(
けづ
)
らず、
履
(
くつ
)
だも
穿
(
は
)
かずてあれど、
面
(
かほ
)
は
一五四
望
(
もち
)
の夜の月のごと、
笑
(
ゑ
)
めば花の
一五五
艶
(
にほ
)
ふが
如
(
ごと
)
、
綾錦
(
あやにしき
)
に
一五六
裹
(
つつ
)
める
一五七
京女﨟
(
みやこぢよらう
)
にも
勝
(
まさ
)
りたれとて
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
と
問
(
と
)
はるゝに
答
(
こた
)
へんとすれば
暁
(
あかつき
)
の
鐘
(
かね
)
枕
(
まくら
)
にひびきて
覚
(
さ
)
むる
外
(
ほか
)
なき
思
(
おも
)
ひ
寐
(
ね
)
の
夢
(
ゆめ
)
鳥
(
とり
)
がねつらきはきぬ/″\の
空
(
そら
)
のみかは
惜
(
を
)
しかりし
名残
(
なごり
)
に
心地
(
こゝち
)
常
(
つね
)
ならず
今朝
(
けさ
)
は
何
(
なん
)
とせしぞ
顔色
(
かほいろ
)
わろしと
尋
(
たづ
)
ぬる
母
(
はゝ
)
はその
事
(
こと
)
さらに
知
(
し
)
るべきならねど
面
(
かほ
)
赤
(
あから
)
むも
心苦
(
こゝろぐる
)
し
昼
(
ひる
)
は
手
(
て
)
ずさびの
針仕事
(
はりしごと
)
にみだれその
乱
(
みだ
)
るゝ
心
(
こゝろ
)
縫
(
ぬ
)
ひとゞめて
今
(
いま
)
は
何事
(
なにごと
)
も
思
(
おも
)
は
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
銀子は
熟々
(
つくづく
)
と梅子の
面
(
かほ
)
打ちまもり居たりしが「梅子さん、
貴嬢
(
あなた
)
はほんとに
御憔悴
(
おやつれ
)
なすツたのねエ、
如何
(
どうか
)
なすつて——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
聞
(
きか
)
れ其方共顏を上よと有しに兩人は恐る/\少し
面
(
かほ
)
を
上
(
あぐ
)
る時
駕籠
(
のりもの
)
の中より
熟々
(
つく/″\
)
と見らるゝに(此時は
所謂
(
いはゆる
)
誠心
(
せいしん
)
の
虚實
(
きよじつ
)
眞僞
(
しんぎ
)
面
(
おもて
)
に
表
(
あらは
)
るゝを見分る
緊要
(
きんえう
)
の場なりとぞ)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ヂュリ さア、
言
(
い
)
ふにせい、それは
背
(
せ
)
で
言
(
い
)
うてこそ
價値
(
ねうち
)
もあれ、
面
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
せて
言
(
い
)
はうより。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
三田も知らん
面
(
かほ
)
も出來ないので、机に向つてゐた體を
扭
(
ねぢ
)
向けた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「
一昨年
(
おととし
)
の夏さ」といつて、女は
面
(
かほ
)
をそむけて、啜り上げた。
もつれ糸
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
面
(
かほ
)
笑ひ照る日に群るる兵見れば
呆
(
ほ
)
けたるがごとし耳
聾
(
し
)
ひにけり
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夜はふけぬねむりまどけき土間の
栖
(
す
)
に何鶏の
面
(
かほ
)
か白う浮き居る
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春はもや静こころなし
歇私的里
(
ヒステリー
)
の人妻の
面
(
かほ
)
のさみしきがほど
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
曠野
(
あらの
)
行く四等車といふに
面
(
かほ
)
群れて生きたかりける冬も
頼
(
たの
)
めし
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
雨はまだ
粒
(
つぶ
)
だつ橋の片てすりつかまりてのぞく子の
面
(
かほ
)
ふたつ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春といへどまだ寒むからし
茨
(
ばら
)
の葉に
面
(
かほ
)
寄する馬の
太
(
ふと
)
く
嚏
(
はなひ
)
る
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾が
童
(
わらべ
)
鐘にとどかず
脚立
(
きやたつ
)
よりのびあがりうつ
面
(
かほ
)
仰向
(
あふむ
)
けて
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾が
童
(
わらべ
)
鐘にとどかず
脚立
(
きやたつ
)
よりのびあがりうつ
面
(
かほ
)
仰向
(
あふむ
)
けて
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
我
(
わ
)
が顫へしは恐ろしきあるものの
面
(
かほ
)
、「色のいの字の」
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
髑髏
(
どくろ
)
は
熟視
(
みつ
)
む、
寝
(
ね
)
そべりて
石鹸玉
(
しやぼんだま
)
吹く
女
(
め
)
が
面
(
かほ
)
を。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“面”を含む語句
表面
面貌
面紗
正面
地面
面白
外面
前面
上面
真正面
面色
横面
海面
面帕
水面
渋面
面相
川面
強面
側面
...