“脚立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゃたつ80.0%
きやたつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまもその本郷の朝の景色が記憶に残っているが、まだ当時は電灯がなく、ガス灯の時代で、脚立きゃたつをもった人夫が点灯して回る時代であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
高い脚立きゃたつをかついでかけてきた点燈屋てんとうやさんも、立止ってにこついて眺めている。近所の人たちはいうまでもない、通行の人たちも立止っている。
私は下足番として、浅黄の染抜の法被はつぴの上に白い前垂をかけて、入口の隅に小さな脚立きやたつに腰掛けて客を待つて居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
吾がわらべ鐘にとどかず脚立きやたつよりのびあがりうつかほ仰向あふむけて
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)