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面
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めん
ふりがな文庫
“
面
(
めん
)” の例文
其
(
それ
)
といふのが、
時節柄
(
じせつがら
)
暑
(
あつ
)
さのため、
可恐
(
おそろし
)
い
悪
(
わる
)
い
病
(
やまひ
)
が
流行
(
はや
)
つて、
先
(
さき
)
に
通
(
とほ
)
つた
辻
(
つじ
)
などといふ
村
(
むら
)
は、から一
面
(
めん
)
に
石灰
(
いしばひ
)
だらけぢやあるまいか。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
申分の無い普請で、部屋の外、
納戸
(
なんど
)
になつて居る板敷の長四疊には、
面
(
めん
)
や
籠手
(
こて
)
、
塗胴
(
ぬりどう
)
や、
竹刀
(
しなひ
)
などが、物々しくも掛けてあるのです。
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今までにどこか罪な想像を
逞
(
たく
)
ましくしたという
疚
(
や
)
ましさもあり、また
面
(
めん
)
と向ってすぐとは云い
悪
(
にく
)
い皮肉な
覘
(
ねらい
)
を付けた自覚もあるので
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ひとに接するとき、少し尊大ぶる悪癖があるけれども、これは彼自身の弱さを
庇
(
かば
)
う鬼の
面
(
めん
)
であって、まことは弱く、とても優しい。
愛と美について
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
お孃樣方だつてそんなに私の
面
(
めん
)
をいやがつてご覽になるが、あんたらのスカートの下、つつまれた大きい盛り上つた二匹のうはばみは
末野女
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
そして、やはり
清
(
きよ
)
ちゃんのほしいものをやらねばならぬと
悟
(
さと
)
りました。で、だいじにして
持
(
も
)
っていたお
面
(
めん
)
を
清
(
きよ
)
ちゃんにやりました。
お面とりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
公開堂
(
こうかいどう
)
の壇上、華かなる電燈の下で、満場の聴衆が
喝采
(
かっさい
)
の内に弾きならしたはこの琴であります、またこの一
面
(
めん
)
は過ぎし日
妾
(
わたし
)
が初めて
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
二人は
正眼
(
せいがん
)
に構えたまま、どちらからも最初にしかけずに居りました。その内に多門は
隙
(
すき
)
を見たのか、数馬の
面
(
めん
)
を取ろうと致しました。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下
(
した
)
には
小石
(
こいし
)
が一
面
(
めん
)
に
敷詰
(
しきづ
)
めてある。
天井
(
てんぜう
)
の
高
(
たか
)
さは
中央部
(
ちうわうぶ
)
は五
尺
(
しやく
)
四
寸
(
ずん
)
あるが。
蒲鉾式
(
かまぼこしき
)
に
圓
(
まる
)
く
張
(
は
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、四
隅
(
すみ
)
はそれより
自然
(
しぜん
)
に
低
(
ひく
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
火山
(
かざん
)
は
地震
(
ぢしん
)
の
安全瓣
(
あんぜんべん
)
だといふ
諺
(
ことわざ
)
がある。これには一
面
(
めん
)
の
眞理
(
しんり
)
があるように
思
(
おも
)
ふ。
勿論
(
もちろん
)
事實
(
じじつ
)
として
火山地方
(
かざんちほう
)
には
決
(
けつ
)
して
大地震
(
だいぢしん
)
を
起
(
おこ
)
さない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その翌日から、田山白雲の
周囲
(
まわり
)
に、
般若
(
はんにゃ
)
の
面
(
めん
)
を持った一人の美少年が
侍
(
かしず
)
いている。それは申すまでもなく清澄の茂太郎であります。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「いかにも貴方らしい」と玄四郎は云った、「滝尾どのから聞いた柿崎六郎兵衛という人間が、ようやく
面
(
めん
)
をぬいであらわれたようだ」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
先棒
(
さきぼう
)
と
後
(
うしろ
)
との
声
(
こえ
)
は、
正
(
まさ
)
に一
緒
(
しょ
)
であった。
駕籠
(
かご
)
が
地上
(
ちじょう
)
におろされると
同時
(
どうじ
)
に、
池
(
いけ
)
に
面
(
めん
)
した
右手
(
みぎて
)
の
垂
(
たれ
)
は、
颯
(
さっ
)
とばかりにはね
揚
(
あ
)
げられた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
笠原の別荘の門を入ると、むこうのケースメントの硝子の
面
(
めん
)
に夜明けのような空明りがうつり、沈んだ陰鬱な調子をつけている。
雪間
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お
面
(
めん
)
のやうな端麗な顔の女性が杖をもつて野原を歩いてゆく時、彼女は何か小さい荷物を持つてゐたかしら、などと考へてみた。
その他もろもろ
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
けれども、男よりも女よりも、もっともっとふしぎに見えるのは、この
都
(
みやこ
)
です。どの家も、
破風
(
はふ
)
が通りに
面
(
めん
)
するようにつくられています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
あたらずとも六分
利付
(
りつき
)
で
損
(
そん
)
なしといふやうな
事
(
こと
)
が、可
成
(
な
)
り空
頼
(
たの
)
めな
事
(
こと
)
ながら、一
面
(
めん
)
空
想
(
さう
)
家
(
か
)
の青木さんの
氕持
(
きもち
)
を
強
(
つよ
)
く
刺
(
し
)
げきした。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
いわんや、父忠盛にあるこのごろの気もちや、こうして、
面
(
めん
)
とむかいあっている時信の心ぐらい、読みきれないかれではない。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
千両
函
(
ばこ
)
、大福帳、
蕪
(
かぶ
)
、隠れ
蓑
(
みの
)
、隠れ
笠
(
がさ
)
、おかめの
面
(
めん
)
などの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな
絵具
(
えのぐ
)
で塗り附ける。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
戦争の真最中に、たつたひとり馬鹿
面
(
めん
)
をかぶつた小さな児がヒヨロ/\と出て来ました。それは勿論秀ちやんだつたのです。
泣き笑ひ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
ちょうど八月十五
夜
(
や
)
の
晩
(
ばん
)
でした。
真
(
ま
)
ん
丸
(
まる
)
なお
月
(
つき
)
さまが、
野
(
の
)
にも山にも一
面
(
めん
)
に
照
(
て
)
っていました。お
百姓
(
ひゃくしょう
)
はおかあさんのそばへ行って、
何気
(
なにげ
)
なく
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それは、綴錦か何かの地に
面
(
めん
)
を二つ三つ縫取りしたもので、焦茶、茶、淡茶、白というような色どりが如何にも地味すぎて、味気無く見えた。
痀女抄録
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
そして、笑うでもない、怒るでもない、まるでお
面
(
めん
)
のような無表情な顔で、クルミさんの顔を、体を、シゲシゲと見るのだ。
香水紳士
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
又
(
また
)
一
面
(
めん
)
には
彼
(
かれ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
教育
(
けういく
)
を
受
(
う
)
け、
博學
(
はくがく
)
多識
(
たしき
)
で、
何
(
な
)
んでも
知
(
し
)
つてゐると
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は
言
(
い
)
ふてゐる
位
(
くらゐ
)
。で、
彼
(
かれ
)
は
此
(
こ
)
の
町
(
まち
)
の
活
(
い
)
きた
字引
(
じびき
)
とせられてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
みごとに裏をかかれて、今この、刀を持った源三郎と、こうしてこの狭い部屋で、
面
(
めん
)
と顔をあわせることになってしまった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
漸
(
ようや
)
く
山林地帯
(
さんりんちたい
)
を
出抜
(
でぬ
)
けると、そこは
最
(
も
)
う
山
(
やま
)
の
頂辺
(
てっぺん
)
で、
芝草
(
しばくさ
)
が一
面
(
めん
)
に
生
(
は
)
えて
居
(
お
)
り、
相当
(
そうとう
)
に
見晴
(
みはら
)
しのきくところでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
近くは深沈としたブリュウブラックの
潮
(
うしお
)
の
面
(
めん
)
に擾乱する水あさぎと白の泡沫。その上を
巨
(
おお
)
きな煙突の影のみが
駛
(
はし
)
ってゆく。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
物を
売
(
うる
)
茶屋をも
作
(
つく
)
る、いづれの処も平一
面
(
めん
)
の雪なれば、物を
煮処
(
にるところ
)
は雪を
窪
(
くぼ
)
め
糠
(
ぬか
)
をちらして火を
焼
(
たけ
)
ば、雪の
解
(
とけ
)
ざる事妙なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と頤髯先生が、頭を下げた
途端
(
とたん
)
に、いきなり、先生の身体は内部へ
引擦
(
ひきず
)
りこまれてしまって、代りに、がっしりした大きな
面
(
めん
)
が、ニュッと出た。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大佐
(
たいさ
)
の
家
(
いへ
)
は、
海面
(
かいめん
)
より
數百尺
(
すひやくしやく
)
高
(
たか
)
き
斷崖
(
だんがい
)
の
上
(
うへ
)
に
建
(
たて
)
られ、
前
(
まへ
)
は
果
(
はて
)
しなき
印度洋
(
インドやう
)
に
面
(
めん
)
し、
後
(
うしろ
)
は
美麗
(
びれい
)
なる
椰子
(
やし
)
の
林
(
はやし
)
に
蔽
(
おほ
)
はれて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
先刻
(
さつき
)
まで
蒼
(
あを
)
かつた
空
(
そら
)
も、
何時
(
いつ
)
とはなし一
面
(
めん
)
に
薄曇
(
うすぐも
)
つて、
其処
(
そこ
)
らが
急
(
きふ
)
に
息苦
(
いきぐる
)
しく、
頭脳
(
あたま
)
は一
層
(
さう
)
圧
(
おし
)
つけられるやうになる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
されば、常に、水の
面
(
めん
)
、石の上に、群を成して遊べる
放生
(
ほうじょう
)
の
石亀
(
いしかめ
)
は、絶えて其の影だに無く、今争ひ捜せる人々も、目的は石亀に在りしや
明
(
あきらか
)
なりし。
東京市騒擾中の釣
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
甚「ナニ些とも驚くこたアねえやア、二十五座の衣裳で
面
(
めん
)
が
這入
(
へえ
)
ってるんだ、そりゃア大変に
価値
(
ねうち
)
のある物で、
一個
(
ひとつ
)
でもって二百両ぐれえのがあるよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
書斎
(
しょさい
)
にかけこむと、庭に
面
(
めん
)
した三つの窓のうち二つが、めちゃくちゃにガラスをたたき
割
(
わ
)
られていて、
床
(
ゆか
)
いちめんに、ガラスの
破片
(
はへん
)
がちらばっていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
痩
(
や
)
せ姿の
面
(
めん
)
やうすご味を帯びて、唯
口許
(
くちもと
)
にいひ難き
愛敬
(
あいきょう
)
あり、
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の
縞
(
しま
)
がらこまかき
袷
(
あわせ
)
に
木綿
(
もめん
)
がすりの羽織は着たれどうらは定めし
甲斐絹
(
かいき
)
なるべくや
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ほら よくそとで三本
足
(
あし
)
をたてて 望遠鏡のやうなものをのぞいては地
面
(
めん
)
や道なぞを
量
(
はか
)
つてゐる人があるだらう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
そんなものを忘れたり考えて見なくなったりすると、てき
面
(
めん
)
に村の生活が
淋
(
さび
)
しくなる。だからそれを思い出すことは、一つの大なる復興にもなるのである。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
忘れて云ひ
募
(
つの
)
りけるを段右衞門は
猶
(
なほ
)
冷笑
(
せゝわら
)
ひイヤ/\此
阿魔
(
あま
)
め
幾何
(
いくら
)
八
面
(
めん
)
大王鬼
(
だいわうき
)
に成ても此身に覺えの無事は
然樣
(
さう
)
だなどゝは云れぬ者よフヽンと
鼻
(
はな
)
であしらうを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と軈て牧師が男らしい聲で快活に云ふと、女で居ながら人の前で決して
面
(
めん
)
をかぶらない、其の細君は飾氣のない身ぶりで腰掛を立上つてオルガンに近づいた。
半日
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
ばけものゝ一
面
(
めん
)
は
極
(
きは
)
めて
雄大
(
ゆうだい
)
で
全宇宙
(
ぜんうちう
)
を
抱括
(
はうくわつ
)
する、
而
(
しか
)
も
他
(
た
)
の一
面
(
めん
)
は
極
(
きは
)
めて
微妙
(
びめう
)
で、
殆
(
ほとん
)
ど
微
(
び
)
に
入
(
い
)
り
細
(
さい
)
に
渉
(
わた
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
腰膚ぬいで冷水
摩擦
(
まさつ
)
をやる。日露戦争の余炎がまださめぬ頃で、
面
(
めん
)
籠手
(
こて
)
かついで朝稽古から帰って来る村の若者が「冷たいでしょう」と挨拶することもあった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼等は出来るだけ声を殺してゐたので、しぜん顔の表情も圧し潰されて
面
(
めん
)
のやうに白々しく見えたが、それだけに凄味のある、ひきつつた顔を向け合せてゐた。
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
あるひは琴を弾じ
画
(
え
)
を描きまたは桜の枝に結び付くべき
短冊
(
たんざく
)
に歌書けるものあり。あるひは矢を指にして
楊弓
(
ようきゅう
)
を
弄
(
もてあそ
)
びあるひはお
亀
(
かめ
)
の
面
(
めん
)
かぶりて戯るるものあり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
面
(
めん
)
が、私の眼を鏡の底に見出すと、ふいに、だが如何にも自然に、淋しい笑みを頬に浮べる……。そして見返った時にはもう、生々と血が通ってる顔だった。
溺るるもの
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
あの
騙児
(
かたり
)
め、
上背
(
うわぜい
)
といい、お
面
(
めん
)
といい、男っぷりといい、——ちょいと水際だっておりますからねえ。
ムツェンスク郡のマクベス夫人
(新字新仮名)
/
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
(著)
〔評〕某士南洲に
面
(
めん
)
して
仕官
(
しくわん
)
を
求
(
もと
)
む。南洲曰ふ、汝
俸給
(
ほうきふ
)
幾許
(
いくばく
)
を求むるやと。某曰ふ、三十圓ばかりと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「
何
(
いず
)
れも皆さまのお蔭でござります。あなた様のお力にて、江戸一ばん、心強い御贔屓さまがたのお近づきになれまして、一生の
面
(
めん
)
ばれ、御恩は決して忘れませぬ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
但
(
たゞ
)
し、
資本
(
しほん
)
は一
面
(
めん
)
に
於
(
お
)
いて
猶
(
な
)
ほ
大
(
おほ
)
いに
國家的
(
こくかてき
)
であるから
國際戰爭
(
こくさいせんさう
)
も
起
(
おこ
)
り、
從
(
したが
)
つて
又
(
また
)
、
國家的
(
こくかてき
)
社會主義者
(
しやくわいしゆぎしや
)
もあり、コスモポリタンに
成
(
な
)
り
得
(
え
)
ざる
心理
(
しんり
)
の
働
(
はたら
)
きがそこに
在
(
あ
)
る。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
そこで、法師をはだかにして、ありがたい、はんにゃしんきょうの
経文
(
きょうもん
)
を、
頭
(
あたま
)
から
胸
(
むね
)
、
胴
(
どう
)
から
背
(
せ
)
、
手
(
て
)
から
足
(
あし
)
、はては、
足
(
あし
)
のうらまで一
面
(
めん
)
に
墨
(
すみ
)
くろぐろと
書
(
か
)
きつけました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
おつぎは
十八
(
じふはち
)
というても
其
(
そ
)
の
年齡
(
とし
)
に
達
(
たつ
)
したといふばかりで、
恁
(
こ
)
んな
場合
(
ばあひ
)
を
巧
(
たくみ
)
に
繕
(
つく
)
らふといふ
料簡
(
れうけん
)
さへ
苟且
(
かりそめ
)
にも
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
ない
程
(
ほど
)
一
面
(
めん
)
に
於
(
おい
)
ては
濁
(
にごり
)
のない
可憐
(
かれん
)
な
少女
(
せうぢよ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“面”を含む語句
表面
面貌
面紗
正面
地面
面白
外面
前面
上面
真正面
面色
横面
海面
面帕
水面
渋面
面相
川面
強面
側面
...