“がお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
73.2%
14.6%
7.3%
我折4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林のごとき槍、鉄砲の流れ、馬じるし、小姓組の華やかな一群、黄母衣隊きほろたいなどの中に、一つ、にやにや笑っているあかがおがあった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尾張町おわりちょうの角のところで、五十年輩の、あまり上品でない独逸人に出逢であって、小夜子がはずそうとするのを、何かと揶揄からかがおでどこまでも附いて来たこともあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
行手には唐人とうじんかむりを見る様に一寸青黒いあたまの上の頭をかぶった愛宕山あたごやまが、此辺一帯の帝王がおして見下ろして居る。御室おむろでしばらく車を下りる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
(濁れるわらい)いや、さすがは姫路お天守の、富姫御前の禿かむろたち、変化心へんげごころ備わって、奥州第一の赭面あかつらに、びくともせぬは我折がおれ申す。——さて、あらためて内方うちかたへ、ものも、案内を頼みましょう。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)