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貌
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がお
ふりがな文庫
“
貌
(
がお
)” の例文
その
下豊
(
しもぶくれ
)
が少し過ぎて
頬
(
ほお
)
のあたりの肉今や落ちんかと危ぶまるるに、ちょっぽりとあいた口は閉ずるも面倒といい
貌
(
がお
)
に始終
洞門
(
どうもん
)
を形づくり
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
行手には
唐人
(
とうじん
)
の
冠
(
かむり
)
を見る様に一寸青黒い
頭
(
あたま
)
の上の頭をかぶった
愛宕山
(
あたごやま
)
が、此辺一帯の帝王
貌
(
がお
)
して見下ろして居る。
御室
(
おむろ
)
でしばらく車を下りる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一人
(
ひとり
)
の旅の婦人に対して船の中の男の心がどういうふうに動いているかをその写真一枚が語り
貌
(
がお
)
だった、葉子はなんという事なしに小さな皮肉な笑いを口びるの所に浮かべていた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
塗薬
(
とやく
)
と、
分泌物
(
ぶんぴぶつ
)
と、血と、焼け灰のぬらつく死に
貌
(
がお
)
のかげで
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
葛
(
くず
)
の葉のうらみ
貌
(
がお
)
なる細雨かな
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
新涼
(
しんりょう
)
の驚き
貌
(
がお
)
に
来
(
きた
)
りけり
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
ある時、トラが何ものかと
相対
(
あいたい
)
し
貌
(
がお
)
に、芝生に
座
(
すわ
)
って居るので、
覗
(
のぞ
)
いて見たら、トグロを巻いた地もぐりが頭をちゞめて寄らば
撃
(
う
)
たんと眼を怒らして居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
欲には
酌人
(
しゃくにん
)
がちと
無意気
(
ぶいき
)
と思い
貌
(
がお
)
に、しかし愉快らしく、
妻
(
さい
)
のお
隅
(
すみ
)
の顔じろりと見て、まず三四杯
傾
(
かたぶ
)
くるところに、
婢
(
おんな
)
が
持
(
も
)
て来し新聞の号外ランプの光にてらし見つ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「
四五日
(
しごんち
)
前——」と言いかけしが、
老爺
(
じじい
)
はふと今の関係を思い
出
(
い
)
でて、言い過ぎはせざりしかと思い
貌
(
がお
)
にたちまち口をつぐみぬ。それと感ぜし武男は思わず顔をあからめたり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
白は
纏綿
(
てんめん
)
として後になり先きになり、果ては主人の足下に駆けて来て、一方の眼に牝犬を見、一方の眼に主人を見上げ、引きとめて呉れ、
媒妁
(
なかだち
)
して下さいと云い
貌
(
がお
)
にクンクン鳴いたが
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“貌”を含む語句
容貌
面貌
外貌
相貌
顔貌
美貌
風貌
貌容
変貌
御容貌
貌花
形貌
誇貌
全貌
朝貌
容貌魁偉
姿貌
不容貌
女貌
才貌
...