あおのけ)” の例文
梅田屋の足が杉の根にかかる、斜面で足場が悪いから、あおのけさまにだあ! と倒れた。折重った二人、三次は左で相手の喉を絞めながら、短刀を逆手に胸を狙って、た!
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と、スルリと道に辷りあおのけざまに投げ出された。道の泥濘ぬかるみで辷ったのである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)