あおい)” の例文
それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我の父母より授かりしたいは今日我の有する体にあらざりしなり、我に永生にまで至るべきの肉体なかりしも、我よく百年の労働と快楽とに堪ゆる霊のうつわを有せり、あおいでは千仞せんじんの谷を攀登よじのぼるべし
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)