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『肉腫』
ふりがな文庫
『
肉腫
(
にくしゅ
)
』
「残念ながら、今となっては手遅れだ。もう、どうにも手のつけようが無い」 私は、肌脱ぎにさせた男の右の肩に出来た、小児の頭ほどの悪性腫瘍をながめて言った。 「それはもう覚悟の上です」と、床几に腰かけた男は、細い、然し、底力のある声で答えた。「 …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」1926(大正15)年3月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
おう
)
掌
(
たなごころ
)
腫物
(
しゅもつ
)
直
(
ただ
)
仇敵
(
きゅうてき
)
恰
(
あだか
)
腋下
(
わきした
)
経
(
へ
)
寝台
(
ベッド
)
老翁
(
ろうおう
)
敢
(
あえ
)
然
(
しか
)
琺瑯
(
ほうろう
)
祖師
(
そし
)
床几
(
しょうぎ
)
腫瘍
(
しゅよう
)
若
(
も
)
蔽
(
おお
)
顫
(
ふる
)
上膊
(
じょうはく
)
年齢
(
とし
)
尺
(
しゃく
)
尤
(
もっと
)
大師
(
だいし
)
塗
(
まみ
)
塊
(
かたまり
)
啜
(
すす
)
咳嗽
(
せき
)
右肩
(
うけん
)
前膊
(
ぜんはく
)
凡
(
およ
)
乍
(
なが
)