“右肩”の読み方と例文
読み方割合
うけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、私は、右肩うけんから左の腋下わきしたにかけて、胸部一面に繃帯をした軽い身体の背部に手を差し入れ、脳貧血を起させぬよう、極めて注意深く、寝台ベッドの上に起してやった。
肉腫 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
で、この図も見たとおりだが、全体が刀子とうし(石器時代の滑石武器)の刃形みたいな形をしているだろう。ところが、その右肩うけんを斜めに截った所が、実に深遠な意味を含んでいるんだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
がだ、すぐさま俺はひっぱずして貴様の右肩うけんを望んで割りつけた、と思ったのが……ははは、りっぱにきまったぞ源十、おれあ貴様の血がにじのように飛ぶのを見た。たしかに見たのだ!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)