“汝(こなた)” の例文
私(み)が言(い)うて聞(き)かす事(こと)を眞(まこと)とは思(おも)はぬ汝(こなた)に、言託(ことづ)けるのは無駄(むだ)ぢやらうが、ありやうは、右(みぎ)の魔(ま)ものは、さしあたり汝(こなた)の影(かげ)を、掴(つか)まうとするではない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今夜(こんや)……汝(こなた)が逢(あ)ひに行(い)く……其(そ)の婦(をんな)の影(かげ)を捉(と)らうと、豫(かね)てつけ狙(ねら)うて居(を)るによつて、嚴(きびし)い用心(ようじん)、深(ふか)い謹愼(つゝしみ)をしますやう、汝(こなた)を通(つう)じて、其(そ)の心(こゝろ)づけがしたかつたのぢや。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何(なん)と、此(こ)の婦(をんな)に相違(さうゐ)あるまい、汝(こなた)が逢(あ)ひに行(ゆ)く其(そ)の婦(をんな)は……
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)