貴殿こなた)” の例文
感じ懇切ねんごろ供養くやうをなして後九助の額を熟々つく/″\と見貴殿こなたは大なる厄難やくなんあり是はのがれ難きにより隨分ずゐぶんつゝしみを第一に致されよと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見て吃驚びつくりなしコレ/\貴殿こなたゆゑに私は此とほり御番所へ送られ迷惑めいわく致せり貴殿が落して置た帛紗包ふくさつゝみ大方取に來るで有うと思ひ今日迄まつて居しにヤレ/\うれしやとなみだを流しながら正面しやうめんに向ひ右の帛紗ふくさ包を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)