トップ
>
汝
>
てまえ
ふりがな文庫
“
汝
(
てまえ
)” の例文
安「
汝
(
てまえ
)
馬を引いてるのが幸いだ、己は
木卸
(
きおろし
)
へ
上
(
あが
)
る五助街道の間道に、
藤ヶ谷
(
ふじがや
)
という処の
明神山
(
みょうじんやま
)
に当時隠れているんだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奥方様の
他
(
ほか
)
に
誰方
(
どなた
)
もおいでがないと、目を丸くして申しますので、何を
寝惚
(
ねぼ
)
けおるぞ、
汝
(
てまえ
)
が薄眠い顔をしておるで、お遊びなされたであろ、なぞと
叱言
(
こごと
)
を申しましたが、女いいまするには、なかなか
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
安「
汝
(
てまえ
)
馬を引いておれの
隠家
(
かくれが
)
まで来い、あの明神山の五本杉の中に一本大きな
楠
(
くすのき
)
がある、其の裏の小山がある処に、少しばかり同類を集めているんだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もう、
私
(
わたくし
)
は、自分だけでは、決心をいたしまして、世間には、随分一人前の腕を持っていながら、財産を当に婿養子になりましたり、
汝
(
てまえ
)
が勝手に嫁にすると申して、人の娘の体格検査を望みましたり
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
作「これこれ長助、手暴くせんが
宜
(
よ
)
い、腹立紛れに
汝
(
てまえ
)
が毀すといかんから、
矢張
(
やっぱ
)
り千代お前検めるが
宜
(
い
)
い」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
乙「黙れ、不礼至極なことを云うな、御馳走なんて、
汝
(
てまえ
)
に
酒肴
(
しゅこう
)
を振舞って貰いたいから立腹致したと心得て
居
(
お
)
るか、振舞って貰いたい下心で
怒
(
おこ
)
ってる次第じゃアなえぞ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
繼「私を見忘れはすまい、藤屋七兵衞の娘お繼だ、
汝
(
てまえ
)
は永禪和尚で、今は櫻川又市と云おうがな」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
庄吉にも
汝
(
てまえ
)
にも隠し、
汝
(
てまい
)
たちの居ぬ折に埋めようと思って少しの間
凌
(
しの
)
ぎに縁の下へ入れると、絶えず人が来るし、
汝
(
てまい
)
や庄吉が絶えず側に
居
(
い
)
るから、見られては成らぬと思って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
侍「なにをいう、
怪
(
け
)
しからん奴だ、
汝
(
てまえ
)
は此の者の詫に這入ったのか、何に這入ったのだ、此の者どもは
悪口
(
あっこう
)
を申して無礼を働いた故、捨置かれんから手打にするんだ、汝は何だ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
花「誠にも糞もいらん、これ
汝
(
てまえ
)
の様な奴が出ると村の者が難儀するから此の
後
(
のち
)
為
(
し
)
ないか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大分
(
だいぶ
)
に
汝
(
うぬ
)
も年を取ったが此の不届者め、
汝
(
てまえ
)
が今まで
活
(
い
)
きているのは
神仏
(
しんぶつ
)
がないかと思って居た、この悪人め、
汝
(
てまえ
)
は宜くも己の娘のおやまを、先年信州白島村に於て
殺害
(
せつがい
)
して逐電致したな
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
徳「なんだア、
汝
(
てまえ
)
なんどは
生利
(
なまぎき
)
に西洋物を
売買
(
うりかい
)
いたすからてえんで、鼻の下に
髯
(
ひげ
)
なんぞを
生
(
はや
)
して、大層高慢な顔をして居ても、碌になんにも外国人と応接が出来るという訳じゃアあるめえ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アノ此んな
大切
(
だいじ
)
なお金を
費
(
つか
)
うようなものは愚を
極
(
きわ
)
めたんだって、それだから
迚
(
とて
)
も此の身代は譲れないから、
汝
(
てまえ
)
の親父は寄せ附けないって、アノ坊が大きくなると此の身代は
悉皆
(
みんな
)
坊にやるから
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
岩「まア呆れた事をいう奴じゃ、女と
侮
(
あなど
)
り身分も
弁
(
わきま
)
えないで、
仮令
(
たとい
)
御新造様はお弱くても私が付いて居るからは……
汝
(
てまえ
)
たちに指でもさゝせる気遣い無い、兎やこうすると許さんから左様心得ろ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「何う云う事なんてとぼけるな、千代
汝
(
てまえ
)
は皿を割ったの」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文「己は賊ではない、
汝
(
てまえ
)
は奉公人か、当家の家来か」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
汝
漢検準1級
部首:⽔
6画
“汝”を含む語句
汝等
汝達
大汝
汝兄
汝曹
汝命
汝水
汝屋船
汝輩
汝南
丁汝昌
汝陽
爾汝
汝南圃史
汝所堅之美豆能小佩
汝寧
除汝
汝海
諾児汝
汝爾
...