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汝
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にし
ふりがな文庫
“
汝
(
にし
)” の例文
「お房!
汝
(
にし
)
あ、恨むんなら、煉瓦場を恨めよ。なあ。森山の且那が悪いのでも、俺等が悪いのでもねえ、煉瓦場が悪いのだから。」
黒い地帯
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「
汝
(
にし
)
何処の
人
(
ふと
)
だかね? ワルソウの
人
(
ふと
)
だか、それとも
更
(
もつ
)
と遠くの
人
(
ふと
)
だか? いつから煉瓦積になつたのけ?」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
「こンれ!
汝
(
にし
)
ア、江戸もんけ?
江
(
え
)
ン
戸
(
ど
)
は広かべアなあ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「耕平!
汝
(
にし
)
あ早く立派な
稼人
(
かせぎて
)
になんなくちゃいけねえぞ。俺等はもう駄目だからなあ。早く立派な馬でも飼うようになって……」
馬
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「何も
心配
(
しんぺえ
)
しるでねえ。
己
(
うら
)
が
汝
(
にし
)
の分まで稼いでやるだから。」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
▼ もっと見る
「
汝
(
にし
)
こそ
身体
(
からだ
)
を大事にしろ。知らねえ他国で、病気でもしたら……」梅三爺は、涙に
遮
(
さえぎ
)
られて、言い続けることが出来なかった。
土竜
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「
何故
(
なんで
)
汝
(
にし
)
や
彼様
(
あんねえ
)
した奴に
銭
(
ぜに
)
遣るだか?」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
汝
(
にし
)
等あ、馬を大切にしなくちゃなんねえぞ。兄ちゃんの身代わり金で買ったのだから、馬だって、兄ちゃんと同じことだぞ。
馬
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「そうが。ほんでは、
父
(
おど
)
も辛抱して、
汝
(
にし
)
あ出世して
帰
(
けえ
)
るまで、ほんの少しでも、自分の土地だっちもの買って置くがんな。」
土竜
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「なあ、お美代、大崎さは行ぐなよ。なんでもいいから、楽の出来っとごさ行げ。俺死ぬ時、
汝
(
にし
)
は、町場さ嫁にやるように
遺言
(
ゆいごん
)
して死ぬがら……」
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「
咽喉
(
のど
)
渇いて仕様ねえがら、蜜柑買わせっさやったのに、飴玉など買って……ほして、その飴玉はやあ?
汝
(
にし
)
あ、一人で食ってしまったのがあ?」
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「何、構うごとねえ。家の人達はあの通りみんな不賛成だげっと、俺だけは、
汝
(
にし
)
を百姓にしたぐねえと思って……」
緑の芽
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「大丈夫か? 耕平が大丈夫ならいい。俺はもう先のねえ人間だ。耕平が助かればそれでいい。俺など構ってねえで、
汝
(
にし
)
あ、耕平の方さ行ってやれ。」
馬
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「ほんじゃ
汝
(
にし
)
あ、片岡さ寄れよ。
俺
(
おら
)
、真っすぐに田さ行んから(父つぁんは田さ真っすぐに行ぎした)って……」
駈落
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「ヨーギ、
其処
(
そっ
)
から、どらんこ(煙草を入れる
佩嚢
(
どうらん
)
)持って来う。——ほして、
汝
(
にし
)
も少し休め。うむ、ヨーギ。」と一本の小さな栗の木を
指
(
さ
)
しながら言った。
土竜
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「そんなごど……
汝
(
にし
)
あも仲々難儀だ。汝あの
実母
(
がが
)
も、百姓などしねえげ、まだまだ死ぬのでなかったべ……」
緑の芽
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「
父
(
ちゃん
)
は、
汝
(
にし
)
を百姓にしたぐはねえと思って……貧乏さえしてねげ、女学校さもなんさもやりでえのだが、貧乏なばがりに、ろくに書物も買ってやれねえが……」
緑の芽
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「なんだけえ、まず、お美代。
汝
(
にし
)
の手は……」
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
汝
漢検準1級
部首:⽔
6画
“汝”を含む語句
汝等
汝達
大汝
汝兄
汝曹
汝命
汝水
汝屋船
汝輩
汝南
爾汝
丁汝昌
汝陽
汝南圃史
汝所堅之美豆能小佩
汝寧
除汝
汝海
諾児汝
汝爾
...