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汝
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いまし
ふりがな文庫
“
汝
(
いまし
)” の例文
ここにその后に語らひて、「
汝
(
いまし
)
思ほすことありや」とのりたまひければ、答へて曰さく「
天皇
(
おほきみ
)
の敦き
澤
(
めぐみ
)
を
被
(
かがふ
)
りて、何か思ふことあらむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
酔つて疲れて私の瞼はイラ痒いとは云へ、人よ
汝
(
いまし
)
がそのやうなことを気にするのであれば、あゝ、それは世間をばかり心の中に相手として置いてゐるからだ。
その一週間:――不真面目なわが心……
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
汝
(
いまし
)
や
将
(
はた
)
我に先だちて行かむ、
将
(
はた
)
我や汝に先だちて行かむ、
対
(
こた
)
えて曰く吾先だちて
啓
(
みちひら
)
き行かむ云々、因りて曰く我を
発顕
(
あらわ
)
しつるは汝なり、
故
(
かれ
)
汝我を送りて到りませ、と〉とて
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
また『紀』の一書に、「吾是汝之幸魂奇魂也」(われはこれ、
汝
(
いまし
)
が
幸魂
(
さきみたま
)
、
奇魂
(
くしみたま
)
なり)とあり。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「
海
(
うみ
)
つ
路
(
ぢ
)
の
和
(
な
)
ぎなむ時も渡らなむかく立つ浪に船出すべしや」(巻九・一七八一)、「たらちねの母に
障
(
さは
)
らばいたづらに
汝
(
いまし
)
も吾も事成るべしや」(巻十一・二五一七)等である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
おお、めざまされた魂の、つつましい情感よ、その優しい
響
(
ひび
)
きよ、そのめでたさと静もりよ。恋の初めての感動の、とろけるばかりの
悦
(
よろこ
)
びよ。——
汝
(
いまし
)
らはそも、今いずこ、今いずこ?
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
駿河の海
磯辺
(
むしべ
)
に生ふる浜つづら
汝
(
いまし
)
をたのみ母にたがひぬ
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
汝
(
なんぢ
)
、我が子よ、
汝
(
いまし
)
もし、此の難関に処しも得ば
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
葉染
(
はぞめ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
見
(
み
)
ぞ
婚
(
あ
)
ひて、
生
(
あ
)
れにし
汝
(
いまし
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
むちうて、
汝
(
いまし
)
虚
(
むな
)
しく見えなせども
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
いまし
)
が友ならず、いざ行かなむ。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
汝
(
いまし
)
帰らず その影を
乞食学生
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
汝
(
いまし
)
緑の蔭も朽ちせず
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここに天皇、その孃子に問ひたまはく、「
汝
(
いまし
)
は誰が子ぞ」と問はしければ、答へて白さく、「
丸邇
(
わに
)
の
比布禮
(
ひふれ
)
の
意富美
(
おほみ
)
二
が女、名は
宮主矢河枝
(
みやぬしやかはえ
)
比賣」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
汝
(
いまし
)
等ともに闇くして、且はひめやか。汝が底を探りたる、者とてはなく、汝がゆたけき内奥を、知るものとてなかりけり、さまで汝等秘密をば、守らんこと敏なりき!
海の詩:――人と海――
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
垂乳根
(
たらちね
)
の
母
(
はは
)
に
障
(
さは
)
らばいたづらに
汝
(
いまし
)
も
吾
(
われ
)
も
事
(
こと
)
成
(
な
)
るべしや 〔巻十一・二五一七〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
葉染の姫に見ぞ
婚
(
あ
)
ひて
生
(
あ
)
れにし
汝
(
いまし
)
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
汝
(
いまし
)
もいつしか散りざらむ
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
『
何處
(
いづこ
)
へ
汝
(
いまし
)
しのびて』と
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
いまし
)
千歳の時に嘯き
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
天皇すなはちその孃子に詔りたまはく、「吾
明日
(
あすのひ
)
還りまさむ時、
汝
(
いまし
)
の家に入りまさむ」と詔りたまひき。かれ矢河枝比賣、
委曲
(
つぶさ
)
にその父に語りき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
今日
(
けふ
)
はた
汝
(
いまし
)
、——ああ
無花果
(
いちじゆく
)
。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
永劫
(
とは
)
に問はじ
汝
(
いまし
)
が名は
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
いまし
)
の長き春なくば
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今日はた
汝
(
いまし
)
、——ああ無花果。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのとき
汝
(
いまし
)
白銀
(
しろがね
)
の
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
いまし
)
を、ひとり
黄鶲
(
きびたき
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
汝
(
いまし
)
が夏の
戲
(
たはぶ
)
れを
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
いまし
)
を、ひとり
黄鶲
(
きびたき
)
の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
汝
漢検準1級
部首:⽔
6画
“汝”を含む語句
汝等
汝達
大汝
汝兄
汝曹
汝命
汝水
汝屋船
汝輩
汝南
爾汝
丁汝昌
汝陽
汝南圃史
汝所堅之美豆能小佩
汝寧
除汝
汝海
諾児汝
汝爾
...