“垂乳根”の読み方と例文
読み方割合
たらちね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垂乳根たらちねの母の垂乳たりちに、おしすがり泣きし子ゆゑに、いまもなほ我をわらべとおぼすらむ、ああ我が母は。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
垂乳根たらちねはは手放てはなくばかりすべなきことはいまだなくに 〔巻十一・二三六八〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
今朝けさは家に見えねばさびし子の為にその垂乳根たらちねの母の面影おもかげ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)