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垂乳根
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たらちね
垂乳根の母の
垂乳に、おしすがり泣きし子ゆゑに、いまもなほ我を
童とおぼすらむ、ああ我が母は。
垂乳根の
母が
手放れ
斯くばかり
術なき
事はいまだ
為なくに 〔巻十一・二三六八〕 柿本人麿歌集
今朝は家に見えねばさびし子の為にその
垂乳根の母の
面影
つづいて「
垂乳根」の稽古がはじめられた。
垂乳根の母の
垂乳に、おし
縋り泣きし子ゆゑに、いまもなほ我を
童とおぼすらむ、ああ我が母は。
垂乳根の
母が
養ふ
蚕の
繭隠りこもれる
妹を
見むよしもがも 〔巻十一・二四九五〕 柿本人麿歌集
垂乳根の
母に
障らばいたづらに
汝も
吾も
事成るべしや 〔巻十一・二五一七〕 作者不詳
垂乳根のせちに見むといふ
不尽の山いま大空にあらはれにけり
垂乳根の親とその子の
愛妻と有るべきことか
仲違ひたり
垂乳根の
母父ゆゑに身ひとつの
命とたのむ妻を我が
離る