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汝
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おまえ
ふりがな文庫
“
汝
(
おまえ
)” の例文
幼少の頃、
将来
(
いまに
)
汝
(
おまえ
)
は何に成るの? と能く聞かれたものでした。すると私は男の子の
如
(
よう
)
に
双肩
(
かた
)
聳やかして女弁護士! と答えました。
職業の苦痛
(新字新仮名)
/
若杉鳥子
(著)
『
汝
(
おまえ
)
にもいろいろ
世話
(
せわ
)
になりました……。』
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
でそう
思
(
おも
)
った
丈
(
だけ
)
でしたが、それは
必
(
かな
)
らず
馬
(
うま
)
にも
通
(
つう
)
じたことであろうと
考
(
かんが
)
えられます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『何だ。この
餓鬼
(
がき
)
め。人をばかにしやがるな。トマト二つで、この大入の中へ
汝
(
おまえ
)
たちを
押
(
お
)
し
込
(
こ
)
んでやってたまるか。
失
(
う
)
せやがれ、
畜生
(
ちくしょう
)
。』
黄いろのトマト
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この
談
(
はなし
)
は
汝
(
おまえ
)
さえ知らないのだもの
誰
(
だれ
)
が知っていよう、ただ太郎坊ばかりが、太郎坊の
伝言
(
ことづて
)
をした時分のおれをよく知っているものだった。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
汝
(
おまえ
)
になにを云ってもわかるまいが、ほんとにしっかりせんと、
鮫洲
(
さめず
)
の
大尽
(
だいじん
)
の山田も、屋根へぺんぺん草が生えるぞ、しっかりしろよ、しっかり
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
「
言句
(
もんく
)
ばかり言ってるさ、構わないでおくが
可
(
い
)
い。なあに
汝
(
おまえ
)
が先へ来たって何も
仔細
(
しさい
)
はなかろうじゃないか。」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蛇いわく僕も頭痛持ちだが蛇の頭痛療法を知ると同時に犬の頭痛療法を心得おらぬから詰まらない。犬いわく
汝
(
おまえ
)
の事はどうでもよい、とにかく
予
(
おれ
)
の頭痛を治す法を教えてくれ
後生
(
ごしょう
)
だ。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
別条はない案じるなと云わるるだけになお案ぜられ、その親分の家を尋ぬれば、そこへ
汝
(
おまえ
)
が行ったがよいか行かぬがよいか
我
(
おれ
)
には分らぬ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ほんとに何人もいないから、遠慮はいりません」少女の方を見て、「お客さんは、はにかんでいらっしゃるから、
汝
(
おまえ
)
だちがあげておやりよ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
汝
(
おまえ
)
も
我
(
おれ
)
の謂うことを
肯
(
き
)
かんで草刈をやろうものなら、やっぱり
日本人
(
ジャパニイス
)
の馬鹿になるのだ。
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
良人
(
おっと
)
はしきりに
馬
(
うま
)
の
鼻面
(
はなづら
)
を
撫
(
な
)
でてやりながら『
汝
(
おまえ
)
もとうとう
出世
(
しゅっせ
)
して
鈴懸
(
すずかけ
)
になったか。イヤ
結構
(
けっこう
)
結構
(
けっこう
)
!
俺
(
わし
)
はもう
呼名
(
よびな
)
について
反対
(
はんたい
)
はせんぞ……。』そう
言
(
い
)
って、
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
を
顧
(
かえり
)
みて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これこの
妾
(
わたし
)
の今着て居るのも去年の冬の取りつきに
袷姿
(
あわせすがた
)
の寒げなを気の毒がられてお吉様の、
縫直
(
なお
)
して着よと下されたのとは
汝
(
おまえ
)
の眼には
暎
(
うつ
)
らぬか
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「帰れ、帰れ、帰っておくれ、
畜生
(
ちくしょう
)
、
汝
(
おまえ
)
が女狂いをしたばかりに、とうとう俺を殺しちまった、帰れ、帰っちまえ」
一握の髪の毛
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「何しろ、
汝
(
おまえ
)
の方からゆすり込んだものと私は思うな。」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『まァ
若月
(
わかつき
)
……
汝
(
おまえ
)
、よく
来
(
き
)
てくれた……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「そうだった、
汝
(
おまえ
)
に見せてやるものがあったね、それでは見せてあげるから、わたしを
伴
(
つ
)
れてっておくれよ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
一体ならば迎いなど受けずともこの天変を知らず顔では済まぬ
汝
(
おまえ
)
が出ても来ぬとはあんまりな大勇、汝のお蔭で
険難
(
けんのん
)
な使いをいいつかり、
忌々
(
いまいま
)
しいこの
瘤
(
こぶ
)
を見てくれ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「吾のいうことには、
汝
(
おまえ
)
、きっと従うであろうな。」
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤い
衣服
(
きもの
)
を着る
結局
(
おち
)
が
汝
(
おまえ
)
のトドの望なのかエ、お茶人過ぎるじゃあ無いか。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「よく、
汝
(
おまえ
)
、別れることが出来たな。」
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下らないことをお言いで無い、そうすりゃあ
汝
(
おまえ
)
はどうするというんだエ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
汝
(
おまえ
)
、よく
娶
(
き
)
たな。」
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
訳が
解
(
わか
)
らないよ
汝
(
おまえ
)
の云うことア、やっぱり強盗におなりだというのかエ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
汝
漢検準1級
部首:⽔
6画
“汝”を含む語句
汝等
汝達
大汝
汝兄
汝曹
汝命
汝水
汝屋船
汝輩
汝南
爾汝
丁汝昌
汝陽
汝南圃史
汝所堅之美豆能小佩
汝寧
除汝
汝海
諾児汝
汝爾
...