白痴はくち
親父は大酒飲みで、ろくすつぽ仕事もせず毎日酔つぱらつては大道に寝転び、村長でも誰でも口から出まかせに悪口雑言を吐き散らすのが無上の趣味で、母親は毎日めそめそ泣いて、困るんでござります困るんでござりますと愚痴つてばかりゐる意気地なしなのである …
作品に特徴的な語句
飛蝗ばつた
題名が同じ作品
白痴 (新字新仮名)坂口安吾 (著)