“飛蝗(ばつた)” の例文
子供は飛蝗(ばつた)のやうに水を藻掻いて深く沈んで浮き上るときんぎよのやうに口を開いてわあんと一声泣き、再び沈んで今度はいくら待つてゐても浮き上つて来なかつた。
白痴 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
それを見たヘンズレエ嬢は、毎日朝つぱらから停車場(ていしやぢやう)に詰めて、兵士を載せた汽車がプラツトフオームに着くと、飛蝗(ばつた)のやうに飛んで往つて、汽車の窓に捉(つか)まつた儘(まゝ)、誰彼の容捨なく接吻(キツス)をする。