“ざかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
25.0%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その女人は、日に向ってひたすら輝く伽藍がらんの廻りを、残りなく歩いた。寺の南ざかいは、み墓山の裾から、東へ出ている長い崎の尽きた所に、大門はあった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「阿波へお渡りなさろうとは、何ぞよほどな御事情でござりますか。ご存じの通り、御領地ざかいは、関のおあらためがきびしい国で、めったな者は、みんな船から突っ返されます」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて矢立峠やたてとうげを踰え、四十八川を渡って、弘前へは往くのである。矢立峠の分水線が佐竹、津軽両家の領地ざかいである。そこを少しくだると、碇関いかりがせきという関があって番人が置いてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)