“地境”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じざかい90.5%
じさかい4.8%
ちざかい4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
井戸一ツ地境じざかいに挟まりて、わが仮小屋にてそのなかばを、広岡にてその半ばを使いたりし、ふたは二ツに折るるよう、蝶番ちょうつがいもてこしらえたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「駒形の私の店の隣は、丹波屋の浅吉さん、地境じさかいのことから公事くじ(訴訟)になって、私と私の弟の伯次をうんと怨んでおります。義理の弟の伯次は、公事師見たいなことが大好きで」
朴実ぼくじつな人間たちと、平和な村政で固まっている村々には、二三羽のにわとりの紛失や、一尺か二尺の地境ちざかいの喧嘩が問題になっている位のことで、前科者らしい者は勿論、素行の疑わしい者すら居なかった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)