さか)” の例文
それが明治の維新をさかいにして、だれが瓦で屋根を葺いても、すこしもかまわぬことになったのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おそらく俵的の生命が持ちこたえられるかどうかということは、こん夜ひと晩をさかいにしてきまるであろう。私は四年間、あの小さい生命だけをたよりに生きてきた。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
ぬか星の騰れる空にさ霧立ち今宵はすがし蒼海のさか
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)