“糞桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こえおけ50.0%
こえたご50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日中農夫の糞桶こえおけを担ぎ、ひしゃくを手にし、作物の上をも顧みず歩き回り、西するかと思えばたちまち東し、右にゆくかと思えばまた左にゆき、なにものをか追うもののごとく
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
夫までは糞桶こえたごを担いでいた百姓が俄に紋付の羽織を着る地主様となって、お邸の旦那様が一朝にして下掃除人しもそうじにん地借じがり或は店借たながりとなって了う。経済上の変革が齎らす位置転換も爰に到って頗る甚だしい。
駆逐されんとする文人 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)