“上(ウハ)” の例文
横佩墻内(ヨコハキカキツ)に住む限りの者は、男も、女も、上(ウハ)の空になつて、洛中洛外を馳せ求めた。さうした奔(ハシ)り人(ビト)の多く見出される場處と言ふ場處は、殘りなく搜された。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
茜染(アカネゾメ)ノ下帯、小玉打(コダマウチ)ノ上(ウハ)帯ナド、幾重ニモマハシ、三尺八寸ノ朱鞘(シユザヤ)ノ刀、柄ハ一尺八寸ニ巻カセ、ベツニ二尺一寸ノ打刀モ同ジ拵ヘニテ仕立テ、ソギタテ鑓(ヤリ)、掻(カイ)持(モ)テルモアリ、髪ハ掴ミ乱シテ
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
横佩墻内(ヨコハキカキツ)に住む限りの者は、男も、女も、上(ウハ)の空になつて、洛中洛外を馳せ求めた。さうした奔(ハシ)り人(ビト)の多く見出される場處と言ふ場處は、殘りなく搜された。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
横佩墻内(ヨコハキカキツ)に住む限りの者は、男も、女も、上(ウハ)の空になつて、洛中洛外を馳(ハ)せ求めた。さうした奔(ハシ)り人(ビト)の多く見出される場処と言ふ場処は、残りなく捜された。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さう言ふ上(ウハ)ついた噂をひろげる時勢ではなし、第一其よりも、あの荒涼たる灰燼の中に、美しい木乃伊(ミイラ)を横へた幻影を人に持たせるには、清く美しかつた魁車も、既に三十年は生き過ぎて居た。
年から謂つても、十四五—六の間、純と言へば純、だが上(ウハ)ついたと言へば、又少年らしくない、うは/\したところのあつた訣であらうか。世間に名の出た人にあうて、妙に其が吹聴したくなる。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)